知恵の和ノート
人は理屈だけでは納得しないことを前提に必要な手立てを行う(第556話)
理屈だけでは人は納得しないので、相手の立場に立った時に自分の言っている理屈はどう見えるのかに思いを馳せる。
総選挙が終わりましたが、与党が過半数を取れなかった原因の一つとして「2,000万円の支給問題」が挙げられています。
「自民党が政治とカネの問題で非公認とした候補者が代表を務める政党支部に2000万円を支給した」と報じられてから、与党にさらに逆風が吹いたという訳です。
会社経営者であれば、今回の事例からどのような学びを得られたでしょうか?
私の学びは「人は理屈だけでは納得しない」です。
仮に手続上はまったく問題ない事項であっても、人によって受け取り方は異なります。会社のルールに則ってやったことでも、人がそれをどう捉えるかはコントロールすることができません。
頭の良い経営者がよくやってしまうのは「理屈を並べて相手を納得させようとする」ことです。ただ、理屈としては通っていても「それって、ちょっとへんだよね」と思う人は必ずいます。
このような場合、いったん自分の立場を忘れて「相手の立場に立った時に自分の言っている理屈はどう見えるのか」というように一歩踏み込むことができたら、やり方そのものや伝え方が変わります。
詳しい事実関係を知らないので、結果論になりますが、今回のケースで言えば、最終的に支給を決定した人が「理屈はともかく、世間からはどう見えるのか」を考える余裕があれば、違った行動になっていたかもしれません。
「李下に冠を正さず」と言われるように、人から疑いをかけられるような行いは避けるべきであるという考え方もあります。
一方で、たとえ周囲からどう思われようと、やるべきことはやるという考え方もあります。
いずれにせよ、人は理屈だけでは納得しないことを前提に自分の目指す目標を実現するために頑張りましょう。
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