知恵の和ノート

2024/12/10

「10億円企業」を目指すなら発想を変えよ!フルマラソンに学ぶ経営の極意(第562話)

カテゴリー :意識改革

1億円企業から10億円企業へ成長するには「発想の転換」と「仕組みの構築」は必要不可欠。業務プロセスを見直し、「人や状況が変わってもやる」ことを前提にした仕組みを作ろう。

フルマラソンに学ぶ経営の極意

フルマラソンの準備に学ぶ売上拡大の思考法

ある先輩が東京マラソンに参加した際のエピソードをご紹介します。その先輩は、10kmマラソンに挑戦する時、仲間から「月に20kmくらい走れば大丈夫だよ」とアドバイスを受けました。

ところが、フルマラソンに挑む時には同じ仲間から「月に200kmは走らないと無理!」と言われたのです。必要な準備の量がまったく違うことに驚いたそうです。

 

この話、会社経営にも通じるものがあります。

たとえば、年商1億円の会社と10億円の会社では、求められる努力や準備のスケールが異なります。仮に、1億円達成に必要なリソースを100とすると、10億円の会社で必要なのは単純に10倍の1,000ではなく、2,000や3,000に相当するケースがほとんどです。

年商1億円なら、社長1人の頑張りで達成できることもあります。しかし、10億円規模となれば、社員や外部の協力を得ることが不可欠です。

ここで直面するのは、組織運営の複雑さです。業務が滞ったり、社員同士の衝突が発生したりする中で、効率的に進める仕組み作りが必要になります。

 

売上拡大には「発想の転換」が必要

マラソンの話に戻りましょう。月に20kmを走る目標なら、週末に5kmずつ走ったり、1日2kmを3日に1回走ったりするなど、自分のペースで達成できるかもしれません。

しかし、月に200km走るとなると、話は別です。たとえば、平日は週3日10kmずつ走り、週末に20km走るペースでやっと200kmに届きます。このように計画的に進めなければ、途中で挫折してしまう可能性が高いのです。

 

ここで重要なのは、「やることを前提とした仕組み」を作ることです。

・必ずやる時はやる

・できなかった場合は代替案で補う

・不足分は次回に上乗せして取り戻す

こうした仕組みを構築することで、継続可能な体制が整います。これがなければ、気分や環境の変化で目標から遠ざかってしまうのです。

同じように、会社が売上を拡大するには、現在の業務プロセスを見直し、さらに大きなリソースを投入するための「発想の転換」が求められます。

 

フルマラソンが教えてくれる「マネジメント力」

先輩がフルマラソンを走るために月200kmを課された理由は、単に筋力を鍛えるためだけではありません。それ以上に、「苦しくてもやり切る」という精神的なマネジメント力を鍛える目的があったのです。

フルマラソンでは、必ず途中で苦しさがピークに達する「壁」にぶつかるといいます。この時、どう自分を立て直し、ゴールに向けて一歩を踏み出すかが試されます。

これこそ、会社経営にも通じる重要な要素です。売上をさらに伸ばそうとする時、困難に直面するのは避けられません。その時に必要なのは、心身を鍛え、計画的な仕組みを作る「準備力」と「実行力」です。

 

目標を達成するための「発想の転換」と「仕組みの構築」。

フルマラソンから学べるこれらの要素を、ビジネスに活かしてみませんか?

 

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