知恵の和ノート
安易な妥協からは人を感動させる仕事は生まれない(第548話)
理由が不足であれ、遠慮であれ、仕事で安易に妥協すると、そこそこのモノはできても、人の感動を生むことはできない。
仕事ではどうしても妥協が発生します。
よくあるのは、
「お金がない」「時間がない」
といった理由で
「まぁ、これぐらいで良いか」
となる妥協。
つまり、不足から生まれる妥協です。
一方、相手が
・超有名な人
・よく知っている人
であるが故に
「まぁ、あまり無理を言っても」
となる妥協。
つまり、遠慮から生まれる妥協です。
この間テレビを見ていたら、シンガーソングライターとして有名な米津玄師さんの曲が映画の主題歌としてボツになったということを知りました。
現在上映中の映画「ラストマイル」。
以前テレビで放映されていた2つの番組ともつながる話らしいのですが、その2つの番組の主題歌を歌っているのが米津さん。そして、その主題歌の1つは大ヒットになり、紅白歌合戦でも歌った「Lemon」です。
そのような経緯もあったこともあり、今回の映画の主題歌も米津さんが作ることになった模様です。
しかしながら、最初に作った曲は「この映画の曲ではない」ということで、結局ボツになり、次に作った曲が採用されたそうです。
大ヒットを連発する米津さんが作った曲であれば、普通はそのまま採用されそうに思います。
誰が異を唱えたのかは明らかにされませんでした。ただ、遠慮せずに妥協しなかった人も凄いと思いますが、その異議を受け入れて新たに曲を作り直した米津さんもさすがだなぁと感じた次第です。
理由が不足であれ、遠慮であれ、仕事で妥協してしまうと、そこそこのモノはできても、人の感動を生むことはできません。
最終的にできた主題歌を聞いた映画の主演女優さんが「映画に深みを与えてくれた」と話をされていましたが、まさに
仕事を依頼する方もされる方も安易に妥協しなかった
↓
より良い作品になった
のではないでしょうか。
安易な妥協をなくすには仕事における共通認識が欠かせません。
・時間がない時でも最低限ここまではやる
・相手が上司であっても、会社の経営理念に反する 指示には遠慮せずに反論する
そして、この共通認識に腹落ちして、共感する社員が一人でも増えることで会社は必ず良くなります。
米津さんのような大ヒット曲を生み出すのは難しくても、日々の仕事の中で、今よりも一歩踏み出すことは誰でもできます。
なお、安易な妥協をなくして、納得のいく仕事を続けていくには自分の価値判断の基準をハッキリさせることが有効です。
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