知恵の和ノート
新幹線に久しぶりに乗ったら、目標達成の秘訣に気づく(第543話)
高い目標を確実にクリアしたいなら、途中でクリアする目標を複数設定して、自分がどこまでは走ってきて、次はどこへ走るのかを明らかにする。
先日大阪へ出張する際、久しぶりに新幹線に乗りました。
新横浜から乗車したのですが、のぞみに乗ると、次に停まるのは名古屋です。その間、1時間15分ほどかかるのですが、車両のドア付近にある電光掲示板を見ると、ちょっとした気づきがありました。
従来から
「ただいま、小田原駅を通過しています」
というお知らせは流れていましたが、新しい車両のためか、
新横浜⇒⇒⇒小田原
というご案内が流れていたのです。
そして、小田原駅を通過した後は
小田原⇒⇒⇒熱海
という別の案内に変わっていました。
このため、似たような風景が続く地域でも、「自分はいまどのあたりを走っているのか」が自ずと分かるようになっていたのです。
これを仕事の目標と関連づけて考えると
最終目標の達成に向けて、
途中でクリアする目標がハッキリする
↓
目標から見た時の自分の位置が分かる
↓
「これをクリアしたら、次にクリアするのはあれだ」という感覚になる
↓
目標を達成するまでの時間が短く感じる
です。
実際に新幹線に乗った方なら実感されるように、時間にして1時間ちょっととは言え、新横浜と名古屋の間はすごく長く感じます。
乗り鉄である私は退屈しませんが(笑)、多くの人は長いと感じるかもしれません。
しかしながら、途中に静岡や浜松など9駅あるので、その都度毎、どこを電車が走っているかが分かると、
「もう半分きたかぁ」
とか
「もうちょっとで着きそうだ」
というのを自然と実感することができます。
以前から、名古屋の一駅前にあたる三河安城付近で
「ただいま、列車は三河安城駅を定刻通り通過中です。あと、5分ほどで名古屋に到着します」
という車内アナウンスが流れていました。
それでも、新横浜を出発してからは1時間以上経過しているので、
「あぁ、やっとかぁ」
となるのが普通です。
大きな目標や達成するまでに時間のかかる目標を確実にクリアするには、
「ようやく最終的な目標が見えてきた段階に至るまでの道筋が分かっているかどうか」
がポイント。
ニデック(旧日本電産)の永守会長は「千切り経営」として
「何か問題が起きたら、それを小さく切り刻め」
と社員に伝えておられます。
いきなり千は難しくても、十くらいならなんとかなります。
1時間15分であっても途中駅が9駅あるので、名古屋は新横浜から数えると10番目になります。つまり、平均すれば7分30毎に駅(目標)をクリアしていく感じなので、「あっという間」だったのではないでしょうか。
もし、大きな目標や達成するまでに時間のかかる目標を掲げているなら、
- 途中でクリアする目標を複数設定する
ことで、まだ目標に至っていない時点でも
「ここまではできた!」
「次はあそこまで行こう!!」
と感じながら取り組みましょう。
大阪に行くという目標も、まずは小田原を通過することの延長線上にあります。
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会社が目標を着実に達成していくためには仮説を立て、結果を踏まえて検証を重ねながら、新たな行動につなげるプロセスを組み入れましょう。
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