知恵の和ノート
脱サラしたら「失敗することはダメ」という価値判断からも脱却する(第545話)
脱サラして経営者になった場合は勤めていた会社の価値判断の基準に固執せず、自分の価値判断の基準に沿って行動することを軸に据える。
会社勤めから卒業して経営者になると、「それまで勤めていた会社の価値判断の基準」とどう向き合うかが一つの鍵になります。
特に大企業の場合、「失敗することはダメ」と評価されることが多いので、どうしても「失敗することを避けよう」という思考に陥りがちです。
しかしながら、起業してからも「失敗することを避けよう」という思考のままでは、
・新しいことに挑戦しようとしない
・失敗を引きずって行動が止まる
という状況に陥る恐れがあります。
会社に勤めている際は、会社の価値判断の基準に合わせるのは当然のこと。
一方、起業して経営者になってからは社外からいろいろなアドバイスがあったとしても、最終的には「自分の価値判断の基準に沿って行動する」ことを軸に据えないと後悔します。
パリオリンピックが終わりましたが、私が印象に残っているのは、ゴルフで銅メダルを獲得した松山選手の笑顔です。
一説にはマスターズで優勝した時よりも、喜んでいるのではないかと言われています。
普段のトーナメントでは優勝を逃して喜ぶプロ選手はいません。つまり、「1位でないとダメ」という価値判断の基準が一般的です。
今回の銅メダルは、前回の東京オリンピックで惜しくもメダルを逃したこともあり、「1位でないとダメ」という価値判断とは違う基準がご本人の笑顔にも繋がっているのかと思われます。
日本の場合、オリンピックだと「金メダルでないと意味がない」、仕事の場合だと「失敗するのはダメな奴だ」という価値判断が浸透しています。
しかしながら、本人が納得して満足する銅メダルは存在するし、一度の失敗を次の改善に上手く活かせれば、それは経験値の幅となるのが世界標準。
もし、過去の知識やノウハウを活かして会社を経営しているのに、いま一つ納得できる結果を手に入れていないのなら、「それまで勤めていた会社の価値判断の基準に引きずられていないか」をチェックしましょう。
脱サラして経営者になった際にはマインドセットすることで、ご自身の経験もさらに活かせます。
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