知恵の和ノート
「触らぬ神に祟りなし」と思われたら、裸の王様への第一歩(第520話)
耳に痛いことを言われた際、怒り出すのは自分の姿から目を背けている証拠。正しく自己認識して、より実りの多い行動に時間を使うのが得策。
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
仕事柄、ご本人にとって「耳に痛いこと」をお伝えすることがあります。
その際の反応は
1.怒り出す
2.受け流す
3.行動を変える
に分かれます。
言い方にも気をつけて、「ちょっと厳しいことをお伝えしてもよろしいですか?」とお断りした後で慎重に言葉を選んで話しても、不機嫌になったり、怒り出したりする人は少なからずおられます。
ただ、多くの人は内心では「うるさいなぁ」と思いつつも、大人の対応として耳を傾けます。
しかしながら、耳の痛いことに対して「そうなんですよね」としっかり受け止めながら、自ら行動を変える人がおられます。
今月から新たにサポートさせていただいている経営者の方は3番目の耳の痛いことを言われた際に自ら行動を変える方でした。
コンサルタントがよく言う言葉の一つは
「素直な人が伸びます」
やり方を教えるコンサルタントは「教えたノウハウを素直に実行する→成果が出る」と考えています。このため、まずは素直にやることを推奨します。
もちろん、How to的なやり方の部分は専門家の先生が教えてくれるやり方を、まずは素直に取り組んだ方がベターです。
一方で、耳に痛いアドバイスや苦言はなかなか素直に受け入れることができません。
視点を変えれば、耳に痛いことを言われて不機嫌になったり、怒り出したりする人は自分の感情に素直な人とも言えます。また、この場合、伝える側としては「『ここ』には触れてほしくないのだ」と分かるので、次にアドバイスする際の参考材料になります。
耳に痛いことを言われた際に表面上は「分かりました」と言いつつも、行動を変えない人の場合。こちらの真意がどこまで伝わっているかが分かりづらいという問題があります。
3番目のすぐに行動を変える人は教えられたやり方を素直に実行する人と同じ。素直に相手の言葉を受け入れる人で人から応援されやすいタイプです。
相手との関係性によっても反応は異なるので一概には言えませんが、耳に痛いかもしれないことをお伝えした際の反応の割合は
1.怒り出す :20%
2.受け流す :60%
3.行動を変える:20%
というのが私の実感です。
皆さんは耳に痛いことを言われた際、どのように反応されることが多いでしょうか。
また、たとえ耳の痛いことであっても「この人の言葉だったら、素直に受け入れられる」という人はおられるでしょうか。
耳に痛いことを言われて、不機嫌になったり、怒り出したりする人は、触らぬ神に祟りなしではありませんが、そのうち誰からも何も言われなくなります。
いわゆる「裸の王様」状態です。
私もクライアントさんに対しては表現方法やタイミングを変えながら必要な場合には耳に痛いことをお伝えし続けます。けれども、クライアントさんでない場合は余計なことで波風を立てることは差し控えます。
「王様は裸だ!」とまったく知らない人から指摘される前に、自分を正しく認識して、より実りの多い行動に時間を使いましょう。
なお、何か事業を続けていくのであれば「こうしたい」という想いに素直にしたがって言葉にするのが成果を出すための早道です。
なぜなら、「こうしたい」がハッキリすれば一つの基準ができるので、第三者からのアドバイスに対して
・納得するものは受け入れて行動を変える
・納得できないものは冷静に受け流す
ことができるからです。
★自分の想いを素直に言葉にして仕事に活かしたい方は「こちら」がお役に立ちます。
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