知恵の和ノート
会社の設立記念日に実感する期限を決めて仕事に取り組む大切さ(第487話)
会社を長期的に成長させるためには、経営者自ら重要だけれど、急ぎではない仕事の期限を決めて1日30分でも時間を使う。
本日7月4日は弊社の設立記念日になります。
お蔭様で会社ができてからちょうどまる17年となりました。
前職のベンチャー企業に勤めている時に独立を決意。
7月末まではまだ会社に勤めていたので、実質的な活動開始は2006年8月からでした。ただ、アメリカの独立記念日に合わせて会社を設立したいと思い、仕事でお世話になっていた司法書士の先生に手続をお願いしたのです。
振り返ってみると、起業するにあたって当たって最初に決めた期限が会社の設立日でした。
会社に勤めていると、自分で期限を決めなくても上司から「明日までにこの資料を作って」というように自然と仕事の期限が決まります。
一方、独立してからは、お客様と納品期限等を定める場合などを除くと、「いつまでにこの仕事を仕上げる」というのは自分で決めることがほとんどです。
すると、「重要だけれど、急ぎではない仕事」については、どうしても後回しになってしまう傾向があります。
しかしながら、17年間小さいながらも会社を経営してきて感じるのは「重要だけれど、急ぎではない仕事は必ず一定の時間を決めて取り組むことが大切」ということです。
今でこそ、毎週ブログを更新したり、メルマガを発行したりすることは苦ではなくなりました。
けれども、起業当初は
・ホームページもない
・情報発信もしない
・こちらから営業もしない
という状況がしばらく続いていました。
運の良いことに起業当初からお声をかけていただく経営者の方がおられたお陰で、売上のゼロ更新が続くことはありませんでした。
しかしながら、未来の売上に向けて種をまき続けるという重要だけれど、急ぎではない仕事で手を抜いていたために、知識やノウハウは溜まっていったのに売上が伸び悩むという痛い時期も経験しました。
クライアントさんを見ていても、いわゆるV字回復を達成するのは「業績がすごく悪くなって抜本的な経営改革に取り組まざるを得なかった」ケースがほとんどです。
多くの会社は売上や利益の増減を繰り返しながら、「昨年は二歩前進したけれど、今年は一歩後退」といった苦労を重ねておられます。
その中で
・長期的に見て業績が上昇傾向にある会社
・長期的に見て業績が下降傾向にある会社
を分けるのは「重要だけれど、急ぎではない仕事に一定の時間を決めて取り組んでいるかどうか」です。
前職のベンチャー企業で経験したのは、企業はあっという間に倒産まで追い込まれてしまうという不都合な真実です。
社員の場合は目の前の仕事に一生懸命取り組んでいるだけでもOKかもしれません。一方、経営者の場合。一生懸命目の前の仕事に取り組んでいるだけでは将来必ずしっぺ返しに会います。
早いもので2023年も残り半分を切りました。
経営者は視座を高くして、1日30分でも重要だけれど、急ぎではない仕事のために時間を使いましょう。
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