知恵の和ノート
付き合う人を変えずに現状を自ら変える方法(第486話)
お付き合いする人をすぐに変えられない状況にあるなら、自分の感情と紐づける形で自分の思考の癖を自覚し、思考の癖を意識しつつ、事実に対して別の解釈ができないかを考える。
「現状を変えたければ、付き合う人を変えろ」
よく言われる教えの一つです。
人は大なり小なり周りの環境に左右されます。特に普段どのような人と話をしたりしているかによって、大きな影響を受けます。
このため
付き合う人を変える
↓
今までとは違う考え方や行動に触れる
↓
自分の中で何かしらの気づきが生まれる
↓
意識が変わる
↓
行動が変わる
↓
結果が変わる
↓
現状が変わる
のは、まさにその通りだと思います。
しかしながら、付き合う人を変えるといっても、経営者であれば、既に売上が上がっている取引先とすぐに縁を切るのは難しいです。
また、家業を継いだ場合はどうしても先代との関係が残ります。
一方、会社勤めの人であれば、転勤や転職でもない限り、すぐに付き合う人を変えることは難しいのではないでしょうか。
また、仮に付き合う人を変えたとしても、自分の基本的な考え方や意識の持ち方が変わらない限り、「また、今度もこんな人かぁ」となってしまう可能性があります。
そこで、私たちがお勧めしているのは
自分の感情と紐づける形で自分の思考の癖を自覚する
↓
感情が大きく動いた際に、思考の癖を意識して事実に対して別の解釈ができないかを考える
というやり方です。
自分と似たような価値観を持った人とは、話も弾みます。けれども、そのように共感できる人付き合うことで自分自身が成長できるとは限りません。
逆に、自分とは違う価値観を持った人と付き合っていると、「どうして、この人はこんな言い方をするのだろう?」とストレスが溜まるかもしれません。
しかしながら、自分がその人の言動によってストレスを感じる要因が分かっていれば、例えば「この人がいつも上から目線で話すのは◯◯が原因だ」ということが段々と分かってきます。
そして、その仮説を基にその人と付き合っていれば、「また、あの癖が出てたぁ!」という場面が増えてきます。すると、付き合い始めた当初とは異なり、自分なりの傾向と対策を打てるようになるのです。
そこまで言ったら、一歩踏み込んで「あの人に気持ちよく行動してもらうにはどうすれば良いか」という視点で、こちらから仕掛けをすることもできます。
人は他人を変えることはできません。一方で、人は自分自身の考え方や行動を変えることはできます。
もちろん、どうしても嫌で耐えられない場合は我慢せずに嫌いな人とのご縁を切るのが得策です。
しかしながら、お付き合いする人をすぐに変えられない状況にあるなら
自分の感情と紐づける形で自分の思考の癖を自覚する
↓
感情が大きく動いた際に、思考の癖を意識して事実に対して別の解釈ができないかを考える
↓
自分なりに仮説を立てて検証する
↓
仮説がほぼ正しいと確証できたら、それを踏まえて自分から仕掛ける
ことに挑戦してみましょう。
付き合う人を変えるにはお金も時間も、それなりにかかります。一方で、前述のやり方であれば、今日からでも0円で実行することができます。
なお、自分の感情と紐づける形で思考の癖を自覚し、苦手な人と上手に付き合うことに留まらず、もっと積極的に仕事に活かしていきたいとお考えの方は「こちら」をご確認ください。
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