知恵の和ノート
言葉の重みを増して信頼されたいなら愚直な行動で本気を示す(第458話)
実績や経験、知識が少ないのであれば、「小さな約束を守る」「粘り強く対応する」「一本筋を通す」という当たり前のことを愚直に実践して、言葉の重みを増やすべし。
その言葉が重いのか、軽いのか。
皆さんはどのように判断されているでしょうか。
「言葉が重い=言葉を信頼できる」と思う時は、大きく分けると
- 経験や実績がある
- 理にかなっている
- 知識が豊富である
といったことがあります。
経験や実績がある
先日、ご自身の経営する会社が倒産して、自己破産された方のお話を聞く機会がありました。
事業再生を仕事にしておられる方のお話は以前にも何回かお聞きしたことがあります。また、倒産寸前まで追い込まれて、そこから業績を回復された経営者のお話もお伺いしたことがあります。
しかしながら、実際に会社の倒産→自己破産をご経験された方のお話を直接お聞きするのは今回が初めてでした。
そして、ご自身の経験に基づいて発せられる言葉はやはりたいへん重みがありました。
理にかなっている
言い換えれば、論理的に正しい話はやはり説得力があります。
私などは、モノゴトを構造に捉えることが好きなので、この手の理屈が通っている言葉はすぐ信じてしまいます。
理論に実績という裏付けがあれば一番良いのですが、新しい考え方や画期的なやり方は、まだ実績がないあっても実績が少ないことが往々にしてあります。
このため、実際にやってみるとなかなか上手くいかないこともあります。ただ、まだ人があまりやっていないものであれば、早めに実践することで、先行者利益も獲得することができます。
知識が豊富である
インターネットの普及によって、誰もがたくさんの情報にアクセスすることが可能になりました。このため、以前ほど、知識が豊富であることは言葉の重みには貢献しないかもしれません。
しかしながら、豊富な知識をきちんと整理して、的確な情報として届けられると、やはりその言葉には重みがあります。
したがって、正確に言えば、単に物知りではダメで知識を整理して相手に応じて届けられる力があると、言葉に説得力が増します。
行動すると、言葉の重みも変わる
- 経験や実績がある
- 理にかなっている
- 知識が豊富である
これらの要素が備わっていると、その言葉には信頼性が増します。
しかしながら、その言葉を信頼して実際に仕事を始めたとしても、「あれっ、言っていることとやっていることが違うのでは?」と感じることがあります。
私も最近ある仕事で「???」と感じることがありました(笑)。
先の三要素は仕事を始める前に、ある程度調べると、だいたいのことは把握できます。
けれども、契約前に言っていることと、契約後にやっていることが一致しているかどうかは、実際にはやってみないと分からないことが多いです。
言葉の重みを増すためにできること
私もさんざん経験してきたので、起業当初よりは事前に言葉の重みを見抜けるようになりました。
しかし、こればかりは「実際に行動しないと、その人の言葉の真の重みは分からない」というのが不都合な真実です。
一方で、逆に考えると、ここにビジネスチャンスがあります。
- 経験や実績がある
- 理にかなっている
- 知識が豊富である
これらを備えるには一定の時間が必要です。
けれども、仮に新商品を販売する場合
- 実績がない(少ない)
- 一応理にはかなっているが検証中の事項もある
- 手探りで開発したので、未知のことも多い
というケースも少なくありません。
このため、いくらその良さをアピールしても、なかなかその言葉を信頼されないかもしれません。
そこで、言葉の重みを増すために
- 小さな約束を守る
- 粘り強く対応する
- 一本筋を通す
ことを徹底していると、だんだんとその言葉にも重みが生まれてきます。
当たり前のことを愚直にやり続ける
言葉は行動と一致してこそ、その重みを増します。
その言葉が軽いと捉えられているのであれば、「大量に行動する→言葉に説得力を持たせる」のが有効です。
- 小さな約束を守る→期限はきっちんと守る
- 粘り強く対応する→見せ方や伝え方を変える
- 一本筋を通す→契約後もしっかりと対応する
当たり前のことかもしれません。しかし、このような当たり前のことをできていない会社や人は意外と多いです。
プレスリリースの活用について
なお、弊社では新商品を販売される際や新しい事業を始める際には「プレスリリースを書く」ことをお勧めしています。
もちろん、プレスリリースを書く最大の目的は
プレスリリースを書く
↓
メディアに取材される
↓
認知度が上がる
↓
売上アップ
です。
けれども、残念ながら中小企業が一生懸命にプレスリリースを書いても、読まれずにゴミ箱行きになっているケースが大半です。
しかしながら、的確なポイントを抑えてプレスリリースを書くことは「言葉の重みを増す」ためにたいへん効果があり、あのAmazon社も新規事業を始める際にはプレスリリース形式で社内の報告書を作っています。
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