知恵の和ノート
上司の気分次第で一度決めた事項がコロコロ変わる会社は優秀な社員が育たない(第425話)
優秀な社員を採用して業績アップにつなげたいなら、一度決めた事項を変えるルールを予め定めて運用する。
国や自治体では何か行動する場合には法律や条例を作って対応しています。
首相や知事にいくら力があっても、形を整え、手順を踏まないと、好き勝手にできる訳ではありません。また、対象となるのは不特定多数であるため、何かしら言葉で定義しておかないと、現場が混乱します。
このため
法律等でルールを作る
↓
ルールに沿って行動する
ことが行われています。
ただ、「悪法も法なり」と言われるように、決めたルールに問題があるケースもあります。
そして、そのような場合は
ルールを改定(廃止)する
↓
新しいルールに沿って行動する
のが一般的です。
一方、会社の場合はどうでしょうか。
規程やマニュアルはあっても、その通り運営されているとは限りません。また、いったん取締役会で決まったことも、次の取締役会でひっくり返されることがあります。
先日も、クライアントさんとのセッションの中で「一度取締役会で決まったことがしょっちゅうひっくり返される」というご相談がありました。
そこで、「議事録はないのですか?」と質問したところ、あるにはあるけれど
・何が決議された事項かがハッキリしない
・役員は議事録を読んでいない
というご回答でした。
このため、こちらからアドバイスしたのは
- 議事録で決議事項を明確に記載する
- 議事録の決議事項を取締役で必ず確認する仕組みを作る
- 次回以降の取締役会で決議事項と違う内容を議論する場合には「●月●日の取締役会の決議事項に反対されるという理解で良いでしょうか?」と確認する習慣をつける
です。
2、3人でやっている会社であればまだしも、10人以上の社員がいる会社では、なにかしらルールを決めないと仕事がスムーズに進みません。
そして、その際、「決めた事項を変える際のルールや手順を予め定めておく」ことがポイントになります。
そうでないと
・社長の鶴の一声でやることが全然変わる
・声の大きいベテラン社員の好き勝手な振る舞いが続く
ことになります。
もちろん、情勢が目まぐるしく変わる中一度決めたことに固執するのは危険です。
一方、一度決めたことが訳も分からず、すぐにひっくり返される状況が続くと、社員は
・やる気をなくす
・指示待ちになる
傾向があります。
そして、やる気のある社員ほど他社へ転職し、やる気のない指示待ち社員だけの会社になる恐れありです。
国や自治体の対応が遅いという批判はよく耳にします。その要因の一つはルールの改正に時間がかかることです。
もう少し柔軟にできないかとは思いますが、一方で、権力者の暴走を防ぐという側面もあります。
このあたりのバランスをどう取るかは難しいですが、少なくとも、上司の気分次第で決定事項がコロコロ変わることは、会社においても絶対に防ぎましょう。
ところで、PRのサポートを通して最近感じるのは、優秀な社員を採用して、業績アップにつなげたいから、
・自社の魅力や価値を言葉で伝える
・その魅力や価値を日々の仕事を通して具現化する
のは必須条件であるということです。
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入社前にいくら良いことを言って採用でても、上司のその日の気分次第でやることがコロコロ変わるようであれば、優秀な社員ほどすぐに辞めてしまいます。
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