知恵の和ノート

2021/10/12

絶対に失敗しない仕事における目的の定め方(第397話)

カテゴリー :社員教育

仕事の目的を決める際には、少なくとも3つの観点から考えて、失敗をなくして、明日の糧とする要素を見つける。

絶対に失敗しない仕事における目的の定め方

仕事には必ずやる「目的」があります。

そして、仕事においては

・目的が達成できれば成功

・目的が達成できなければ失敗

と位置づけられます。


そこで、私は新しく仕事に取り組む際には3種類の目的を意識しています。

その3つとは

  • 主目的
  • 副目的
  • 学習目的

です。


主目的は、いわば表の目的で、例えば

「この新商品を販売して業界での認知度を上げる」

みたいなことです。


副目的は、いわば裏の目的。

「この新商品の販売を通して社員のレベルアップを図る」

といったように、二次的・三次的な目的です。(この事例はあくまで参考的なものです。社員教育的な要素を主目的にすることがダメだということを示唆するものではありません。)


主目的は会社の戦略に沿ったメインの目的である

のに対して、

副目的は会社の戦略を遂行するために必要なサブ的な目的

だったりします。

売上や利益に直結するのが主目的であるのに対して、必ずしもそれらに直結しないのが副目的です。


「大きな金額を投資をして新商品を売り出したのに、まったく売れなかった」

としたら、主目的から見ると、失敗となります。

けれども、その過程の中で

「担当社員が大きな失敗を契機にして奮起した」

ということであれば、副目的としては成功かもしれません。


そして、学習目的

仮に主目的も副目的も達成できなかったとしても、その事実を次の仕事に活かすということを目的に入れておけば、仕事としての目的は必ず達成できます。


仮に

・新商品を売り出しても売れなかった

・社員も意気消沈してやる気がなくなった

ということであれば、先に掲げたような

・この新商品を販売して業界での認知度を上げる

・この新商品の販売を通して社員のレベルアップを図る

という主目的も副目的とも未達成です。


つまり、仕事としては大失敗な訳です。

けれども、「失敗を次に活かす」ことを予め学習目的として入れておけば、失敗はないということになります。


単なる屁理屈と感じる人もおられるかもしれません。けれども、社員に仕事を丸投げして、些細な失敗の責任だけを追求して、社員の意欲をなくしているよりはずっと生産的です。

そして、今日の仕事を明日の仕事に必ず活かすという習慣が身につけば、5年、10年というスパンで見た場合、大きな差が生まれてきます。


実際に新たな仕事をやる際には

・主目的を3つほど掲げてシェアする

・副目的は自分の中で密かに持っておく

・学習目的は保険として取っておく

というような感じで運用しています。


一石一鳥ではなく、少なくとも一石三鳥、できれば一石五鳥を意識することで仕事のクオリティも確実に上がります。

何か新しいことを取り組まれる際にご参考になれば嬉しく思います。

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