知恵の和ノート
小さな需要を丹念に掘り起こせば、大きなビジネスチャンスにつながる(第379話)
小さな隙間の需要を丹念に掘り起こせば、やがて大きなビジネスにつながる可能性あり
週末は片付けをするため実家へ。
マンションの大規模修繕をした関係でベランダから一時的に避難していた物を元あった場所に戻す作業に汗をかきました。
昼は近所のとんかつ屋さんでランチのテイクアウトを予約。お昼ごろお店に取りに行ったところ、店内も満席で、外にもたくさんの人が並んでいました。
子供の頃から時々通っていてお店で、揚げたてのとんかつやエビフライがとても美味しいのですが、混雑しているのにはもう一つ大きな理由があります。それは「近所には手頃に食べられる飲食店が他にない」ことです。
以前は駅前にもいくつかあったのですが、今はスーパーやドラッグストアに代わってしまいました。
クルマがあれば、10分ほどの範囲内にファミレスなどいろいろなお店があります。けれども、実家から歩いて10分以内の場所に、手頃に食べられる美味しい飲食店が一軒しかないのです。
つまり、「需要に対して供給が少ない→一つのお店にお客さんが集中する」という状況。しかも、先のとんかつ屋さんも、今も現役として頑張っている先代の奥さんが高齢なこともあり、最近は週3日ぐらい休業していることも多いそうです。
今は多くの飲食店が苦境に立たされています。けれども、仕事終わりに職場の近くで外食するという需要は減ったとしても、食事をするという需要自体がなくなった訳ではありません。
実家のような郊外の住宅街も以前は「お店を出しても採算が合わない→多くのお店が撤退する」という状況が生じていました。
しかしながら、「在宅勤務も増えたので、たまには近所で外食したい」という需要があるのに、「近所に手頃なお店がない→一つのお店にお客さんが集中してしまう」という状況が生まれています。
もちろん、大手チェーンなどからすれば、「それぐらいの小さい市場では、お店を出しても採算ラインに乗らない」と考えるかもしれません。
けれども、「小さい隙間の需要をきめ細やかに掘り起こす」ことで、新たなビジネスモデルを築くこともできるのではと考えています。
少なくとも、母のように
・高齢
・足腰もあまりよくない
・クルマも運転しない
・一人分の料理を毎回作るのは面倒
・コンビニ弁当では味気ないと感じる
ような人は、たまに近所で外食したいと思っても手頃なお店がないと思っています。
そして、実は今の私の自宅の方も、「たまに近所で外食したいと思っても、手頃なお店がない」のは同じ状況です。
大手企業が参入しにくい小さな需要を丁寧に掘り起こして、横展開していく。
現場を丹念に見直すと、実際にはいろいろなビジネスチャンスが埋まっています。
なお、弊社の会社設立15周年ありがとう企画「新規事業で『売上500万円』を上げる方法」も、小さく始めて大きく育てることで、足元のしっかりした新しい収益の柱を作ることを目指しています。
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