知恵の和ノート
新入社員は最初のうちに仕事に対する取り組み姿勢を整える(第370話)
仕事への取り組み姿勢を新入社員に正しく学んでもらうには、最初の育成法が肝心
「人がやりたがらない仕事をやれ」
35年前、最初に配属された職場で先輩から教えてもらったことの一つです。
新入社員は仕事のイロハが分かっていません。
このため、会社の戦力としてはあまりあてにできません。
けれども、
人がやりたくない仕事をやる
↓
やってもらった方は自分がやらずに済む
ので、同僚から直接感謝されるかどうかは別にして、一定の価値を生む可能性があります。
最近は「どうしてこんなことをやらなきゃいけないんですか?」と意味のない仕事をやらされることに疑問を呈する若者も増えています。
しかしながら、昭和の時代には「社内で認めてもらうためにはまずは修行」という考え方が主流であり、私も素直に先輩の教えを守って実践していました。
今月から新入社員が入ってきた会社もあるかと思います。
仕事のやり方を教えることはどの会社でもやっておられますが、「仕事に対する取り組み姿勢」については、いかがでしょうか?
冒頭の教えは当時の営業課長が飲みにつれていってくれた時にたまたま言われたもの。おそらくその先輩の実体験に基づくアドバイスだったかと思います。
大企業であっても、立派な経営理念はあったとしても、社員にとって影響が大きいのは身近にいる人の実際の言動です。「人がやりたがらない仕事をやれ」と教えてくれた先輩が面倒くさい仕事は自分でやらずに部下に押し付ける人だったら、その言葉も説得力がありません。
会社によって
- 新入社員専属の指導員がつく
- 職場の先輩が新入社員を個別に指導する
- その場その場で適宜仕事を教える
ケースなど、新入社員を育てる仕組みも様々です。
しかしながら、いずれの場合も、仕事に対する取り組み姿勢については、言行一致がないと、絵に描いた餅になります。
この点、中小企業の場合、OJTが中心で社員が社員を育成する仕組みが確立されていないことが少なくありません。
少なくとも「会社の組織風土を変えたい」と考えておられるのであれば、最初が肝心。
「どうしてこんなことをやらなきゃいけないんですか?」と質問されて、「四の五の言わずにやればいいんだ!」「これは会社の決まりだから」としか答えられない社員がいたら、会社を変革する芽をつんでしまいます。
仕事のやり方を教えられる人はたくさんいても、仕事に対する取り組み姿勢をしっかりと伝えられる人は少ないのが現状です。
新入社員という新しい感覚と感性を持った人を会社の改革の担い手として育てられるかどうかは最初の1ヵ月が大きな鍵を握っています。
なお、弊社でも新しく人材育成の取り組みを始めました。
↓ ↓ ↓
「自己認識から始める新しい人材育成」
社員教育に力を入れた方が良いのは頭では分かっているが、
- 自分が社員を教えている時間がない
- 社内に社員教育できる人材がいない
- 今までも社員研修をやったが、思ったほど成果が出ていない
ということでお困りでしたら、一度ご相談いただければ、嬉しく思います。
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