知恵の和ノート
リモートワークが進んだ時こそ、社内の人材発掘に力を入れる(第368話)
実力もやる気も計測困難であることを前提に埋もれた人材を発掘する仕掛けに工夫を凝らす
「実力もあり、やる気もある人を抜擢する」のは仕事において大切なことです。
しかしながら、この
- 実力
- やる気
は、計測するのが簡単ではありません。
実力に関しては営業であれば、売上や契約数で把握することもできます。けれども、事務処理能力やマネジメント力などは必ずしも数字でつかむことができません。
ある営業部の成績優秀だからと言って、営業部長のマネジメント能力が高いとは限りません。たまたま営業に強い部下が多かっただけかもしれませんし、営業成績は良いけれど、部下の不満がたまっているケースもあります。
一方で、もっと難しいのがやる気。やる気をみなぎらせて頑張る人もいれば、表面的には淡々と仕事をこなすけれど内々にやる気を秘めている人もいます。
このように「実力もやる気もある人を抜擢する」のは正しい戦略ではあるけれど、それを実現するのは必ずしも簡単ではないことが分かります。
このため、会社によっては
- 昇格試験を定期的に実施する
- ポジションを社内公募で募集する
という取り組みを行っています。
この場合
- 試験や公募の際に一定の基準で実力を比較検討できる
- 試験や公募にチャレンジする人は一定のやる気があると判断できる
メリットがあります。
一方で、このような制度や仕組みがないと、社内で実力もやる気もある人が埋もれている可能性があります。
たまたま、上司に見る目があって
「彼は営業成績は普通だが、お客さんからの信頼は絶大だ」
「彼女は派手さはないけれど、いつも仕事を効率的にやるよう工夫している」
と気づくことができたら、埋もれた人材が発掘されるケースがあります。
しかし、
- 営業の目標を達成したかしないかだけで社員を評価する
- 余計な文句を言わずに時間内で仕事をこなすことでOKとする
状況であると、埋もれた人材は埋もれたままで、終わってしまう恐れもありです。
私が社員の方と打合せして「この人、なかなか観点が鋭いなぁ」と思って、上司の方にその旨報告すると、想像していたよりも、社内での評価が低いということがあります。
もちろん、我々はあくまで社外の人間なので、四六時中社員の行動を見ている訳ではありません。けれども、たまに見るからこそ分かる良さ(または悪さ)があります。
昨今はリモートワークが進んで、以前よりも社内で社員と直接接する機会が減っている会社も多いかと思います。一方で、距離が離れ、接触頻度が少なくったからこそ分かる長所や短所もあります。
この点、私はリモートワークが進んでかえって、実力ややる気が分かりやすくなったのを感じます。
少なくとも、連日会社に遅くまで残り、仕事をやっているフリをしてやる気アピールすることは事実上意味がなくなったのですから。
なお、社内で埋もれている人材を活かすために、昭和のオジサンの影響を跳ね除けて、令和の時代に女性が活躍できる会社に変革するための種まきを始めます。
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