知恵の和ノート
社内の男女格差と同じぐらい気をつけたい社内の部門格差(第367話)
お客様目線を常に意識しながら、社内における部門格差を社員の意識から取り除く
「営業と事務は両輪だ」
銀行の支店にいた時、副支店長がよく言っていました。
ただし、このフレーズを言うのは、たいてい事務部門担当の副支店長。営業部門担当の副支店長の口からは、この言葉を聞いたことがありません(笑)。
会社を経営していくには、売上が大事。
このため、多くの会社では「営業>事務」というように、営業部門が重視されます。
営業部門がどこまで何を担当するかは会社や組織によって違います。しかしながら、会社の花形部門といえば、ほとんどの場合、営業関連であって、事務部門が注目されることはあまりありません。
一方で、何か問題が起きた時に注目されるのが事務部門。
そして、大きなトラブルが起きると
- ずさんな管理体制
- 事務処理能力の低さ
- 手薄な人員配置
といった言葉で、事務部門の課題が浮き彫りにされます。
先月末から度々発生している某メガバンクのシステムトラブルなどもその典型的な事例です。
事務部門はコストセンターとも言われ、何事もなく上手くいって当たり前の世界です。けれども、人手で対応するにせよ、最新技術を使って自動化するにせよ、ミスは必ず起きるものです。
その際、「問題把握→原因究明→対策実施」という一連の対応を素早く行うには、ある意味営業よりもスピードと柔軟性が求められます。
「営業と事務は両輪だ」というのは、まさに言い得て妙であり、事務部門の問題発生は会社の営業成績にも、少なからず影響を与えます。
社内における男女格差も問題ですが、社内における部門格差もこれまた問題です。お客さんからすれば、何か問題が起きた時に、それが営業の責任であろうと、事務担当者のミスであろうと関係ありません。
少なくとも、社内で「自分は営業成績が悪いから事務部門に異動させられた」と感じている社員が一人でもいるようであれば要注意。仕事に対する微妙な意識の差が普段の仕事にも反映されて、お客さんにも「この会社、大丈夫だろうか?」と要らぬ心配をかける恐れもあります。
お客さんの立場に立って、最初のアプローチから契約後のフォローアップまで、営業と事務が一体となって業務内容を見直しましょう。
社内における役割分担を社員側の都合ではなく、お客さんのニーズに合わせて連携することでお客さんの満足度向上にもつながります。
なお、実際には事務部門に所属することが多い女性社員が自分の力を自己認識できたら会社はさらに良くなります。
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ガイドブックにも書きましたが、先進国と言われている日本は、女性の活躍という点では、発展途上国のフィリピンより25年以上遅れています。
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