知恵の和ノート
励ますつもりの言葉が時には行動を止める「呪いの言葉」になる(第350話)
自分の言葉が相手の行動を止めていないかを定期的に検証する
言った本人にまったくその意図はなくても、結果的に相手の行動を止めることがあります。
以前クライアント先で私は「自主的にやっているじゃないですか」という言葉を使いました。社員の方々が自分たちでいろいろと考えて行動されていることを褒める意味で「自主的」と表現したのです。
しかしながら、この言葉を聞いた社員さんたちは「自分たちは社長の許可も得ずに勝手に行動している」と受け取ってしまったのです。
相手の行動を止めてしまう言葉を「呪いの言葉」と言うらしいのですが、まさに「自主的」という言葉が「呪いの言葉」となってしまったのです。
言葉で何かを伝える時、どのように伝わったのかを知るのは簡単なことではありません。
「分かりました」という答えが返ってきたとしても、「分かりません」と答えると怒られるから、あまり理解していないけれど、「分かりました」と返事をしているケースがあります。
一方で、ほとんど表情に出ないので、「何か気に入らないことでも言ったかなぁ」と思っていると、こちらが伝えたいことをちゃんと分かってこともあります。
一度言えば伝わるものでもなく、繰り返し伝えていても、表面的な部分しか伝わっていないことも少なくありません。
結局のところ、言葉がこちらの真意通り伝わっているかどうかは、その場の反応だけでなく、その後の言動とも照らし合わせて検証する必要があります。
先の「自主的」という言葉も、ある時から社員の人達の行動するスピードが落ちたように感じたので、さらに突っ込んでヒアリングした結果、「自主的」という言葉をこちらが想像もしていない意味で解釈していたことが分かったのです。
励ましの言葉が時には行動を止める「呪いの言葉」にもなります。
そのことを踏まえて、自分の言葉が相手の行動を止めていないか、必ず定期的に検証しましょう。
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