知恵の和ノート
言葉の重みを感じ取って、促す行動を変えていく(第342話)
人は「言葉」を通して「事実」を捉える
私たちは普段「言葉」を通して「事実」を理解しています。
このため、「どのような言葉を使うか」によって、各人が「どのような事実を意識するか」が違ってくるので、その人が「どのように行動するか」が違ってきます。
先日もある機械の操作に関連して、本来止めてはいけない箇所を社内では「ブレーキ」と呼んでいたため、社長から今後は「ブレーキ」と呼ばないようにという指示が出されていました。
「ブレーキ」という言葉を聞けば、多くの人は止める、止まるという事象を意識します。このため、いくら「その箇所では機械を止めないように操作すること」という指示を出したとしても、「ブレーキ」という言葉から連想してつい止めてしまうことが起こりえます。
この場合、仮に機械の説明書でその箇所を「ブレーキ」だと表示していたとしても、使用する会社の側で違う名称を使う方が業務の流れとしてはベターです。
実は弊社でも、価値判断の基準となるコアコンセプトについて
- コアコンセプトの表:自分が本来の力を発揮できる状態
- コアコンセプトの裏:自分が本来の力を発揮できない状態
と定義して、クライアントさんに説明してきました。
もちろん、「裏」が悪い訳ではありません。
表と裏は表裏一体であり、「裏」であると分かることが大切であるとご本人には繰り返し説明していますが、どうしても言葉に引きずられて、
表:良い自分
裏:悪い自分
と捉えてしまう人が多いように感じます。
一方、最近私自身も実感しているのですが、裏の状態を意識して活用すると、自分の成長につながることが分かってきました。
そこで、当初コアコンセプトについて最初に教わった先生の定義とは違うけれども、
- コアコンセプトの表→コアコンセプトA
- コアコンセプトの裏→コアコンセプトB
と呼び変えようかと社内で検討しています。
コアコンセプトAのAは安定、安心のA。
自分が平常心でいられるので、本来の力を素直に発揮できる状態です。
一方、コアコンセプトBのBはバネのB。
時にはバネが縮むことで足を引っ張ることもありますが、バネの伸びる機能を上手く活かして、今までにない自分の力を発揮できるという訳です。
いずれにせよ、人は「言葉」を通して「事実」を捉えるという前提に立って、言葉を聞いた相手側がこちらの真意と違う行動をとっていると感じた時は、言葉を別の言葉に置き換えることを心掛けましょう。
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