知恵の和ノート
凄すぎる社長の下では凄い社員が育たないというジレンマを打ち破る(第324話)
社長が完璧すぎて、社員が委縮し成長の余地をなくすのは成長が止まる会社
社長が隙を作って、社員が成長する余地を残しているのが成長し続ける会社
私は1日1回ぐらいの割合でFacebookに投稿していますが、多くの場合、あまりコメントがつきません(汗)。
いろいろな要因がありますが、一つには「できるだけ変なコメントはつけてほしくない」という私の意思が反映しているからです。
SNSは不特定多数の人が見るので、どのような人がどのような箇所に反応してくるかは分かりません。実際、アップしたYoutube動画に珍しくコメントが入ったと思ってチェックしてみたら、「黙れ、このハゲ!」という知らない人からのコメントでした(笑)。
このような意味不明のコメントは仕方ないにせよ、自分の伝えたいことに対して、「そこは本筋と違うことなんだけどねぇ」と思うことが時折あります。
先日も、あるFacebookグループで、自分の意見を述べる際に、一つの事例として、ラグビー日本代表についてちょっとだけ触れました。すると、ラグビーに詳しい他のメンバーの方から「その解釈は少しおかしいのでは」というコメントが入りました。
実はコメントが入った部分は最初に私が書いている際も、「要因はこれだけじゃないんだけれどなぁ」「でも、あまり詳しく書くと、かえって全体の主旨がぼけてしまうし」と書き方に少し迷った箇所でした。
したがって、私からすると、「隙を見せたところを突かれてしまった!」という感じです。
私の場合、文章を書く際に
- できるだけ分かりやすく書こう
- 矛盾点がないように書こう
と心掛けています。
また、何か提案書を作る際には
- 全体の整合性をきちんと取ろう
- 先方から余計な指摘を受けないようにしよう
と注意しています。
これ自体はけっして悪いことでないと思います。
しかし、読む人からすると、
「つまらない」
「言っていることは理解できるけど・・・」
「なるほどとはも思うが・・・」
「自分はたぶんできないかも?」
となってしまうことがあります。
サラリーマンとして部下が上司に出す資料や文書としては
- 分かりやすい
- 矛盾点がない
- 整合性が取れている
のは理想的かもしれません。
しかしながら、これがお客様や社員を対象として、コメントであれ、問い合わせであれ、何か「具体的に動いてもらう」という観点から見た際は少し様相が違ってきます。
どこかに隙がないと、相手は行動しません。言い換えると、「ボケがないとツッコミを入れるのが難しい」のです。
この観点から社長と社員のコミュニケーションを考えてみると、
社長の言っていることが完璧すぎて社員が付け入る隙間がない
↓
社員が自分の意見を積極的に言わない(言えない)
ということが実際にはあります。
すなわち、「何かコメントしたくても、凄すぎて何をコメントしていいのかが分からない」という状況です。そして、何か社員が枝葉末節的な所でコメントすると、「そんなことはどうでもいいだろう」「トンチンカンな質問するな!」と怒ってしまったら、社員はますます発言しづらくなります。
したがって、社長の発言に対して、社員のレスポンスが悪い場合は
- 少し付け入る隙を意識的に作る
- 本筋から外れ所で相手が隙をついてきても受け入れる
をセットで行う必要があります。
私の場合、前者はなんとかできるかもしれませんが、後者の隙をついてきた時に笑顔で受け入れる度量はまだありません(苦笑)。しかしながら、更にレベルアップを図るためにその度量をなんとか身につけたいと思います。
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