知恵の和ノート
新入社員研修に工夫を凝らして、社員の不安解消と会社の体質改善につなげる(第317話)
新入社員の不安を対策なしに増幅するのは成長が止まる会社
新入社員の不安の最小化に知恵を絞るのが成長し続ける会社
明日から新年度が始まり、新入社員が入ってくる会社もたくさんあるかと思います。
一方で、今年は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、入社式そのものが延期になったり、分散型で実施されたりといった状況が生まれています。
経営者にとっても不安が大きく広がっている状況ですが、それ以上に不安を抱えているのが新入社員。
社会人として新たなスタートを切るこの時期は周りを取り巻く環境が変わるので、それでなくても不安な気持ちで一杯です。それに加えて、今年は世界的な経済停滞という特殊事情が加わっているため、「本当に大丈夫なのだろうか?」「この先どうなるのだろう??」といつも以上に不安を抱えている新入社員も多いのではないでしょうか。
一方で、会社側も
- 当初予定していた集合研修ができない
- OJTで仕事を覚えてもらう予定が狂ってきた
- 社内が混乱していて、新人教育どころではない
というお悩みを抱えている先も多いかと思います。
その際、一つお薦めなのが、新入社員の協力を得ながら文書化を進めることです。
先輩社員が仕事を教えて、新入社員が必要なことをメモすることはよく実施されているかと思います。
そこから、一歩踏み込んで、
メモしたことを文書として記録する
↓
記録に残したものを教えた人がチェックして、ちゃんと主旨が伝わっているかを確認する
↓
足らない所は付け加え、間違って伝わっているものは修正して、メモを完成させる
という感じです。
もちろん、既にマニュアル等の文書がある場合はそれを見せながらでOK。新入社員が気づいた点を加えてもらったり、マニュアルで古くなっている箇所を修正したりすることでマニュアルも活性化していきます。
この方式が良いのは
- 新入社員が手を動かしながら仕事を覚える
- 先輩社員が人に教えることで、自分の頭の整理にもなるし、自分の言動の伝え方や伝わり方の良し悪しを実感できる
- 一連の流れの中でマニュアル等の文書類も整備される
という一石三鳥が狙えることです。
すべての業務は難しくても、ある程度の仕事はZoom等のオンラインを使えば、離れた場所でも実践できます。また、新入社員は既存の社員とは違った視点を持っているので、会社の常識を見直すきっかけになる可能性もあります。
そして、最初から完璧を目指すのではなく、まずは本人がやったことをちゃんと認めた上で、直すべきところは相手に考えさせながらバージョンアップするのがベターです。
不安を抱えた新入社員の不安を少しでも解消して将来における会社の担い手になってもらうのが新入社員研修の最大の目的です。
「この会社なかなかやるなぁ」「やっぱりこの会社を選んで良かった」「自分でも何かしら役に立てるんだ」と思ってもらうには、どうすれば良いか。
もし、自社だけでなかなか良い案が浮かばない場合は、我々も知恵を絞りますので、お気軽にお声かけください。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。