知恵の和ノート
社長の仕事は会社の免疫力を高める仕掛けをすること(第304話)
社長が楽観して自然と免疫力を低下させてしまうのは成長が止まる会社
社長が意識して常に免疫力を高める仕掛けをするのが成長し続ける会社
「このまま様子を見てください」
先日転倒して、唇を切ってしまったので、病院に行くと、外科の先生から言われました。
夕方に街中で派手に転んでしまい、その拍子に唇を噛んで出血してしまいました。あいにくその日は病院には行けず、翌朝近所の病院へ。
「消毒した方が良いですか?」と聞いたところ、「切ったところは直すための免疫力が一番働くところなので、消毒もしないで、自然治癒力に任せるのが一番です」という診断。結局、薬も処方されずに、診察だけで終わりました。
人の場合、免疫力が働くため、多少の怪我なら放置していてもしばらくすれば直ります。私のケースも切った箇所がもう少し上の方であれば、傷口を縫うという治療もあったようですが、今回はそのまま免疫力に任せるのがベストだったのです。
さて、その免疫力。
医学的に免疫力を高めるためには
1.身体全体の代謝を上げる
2.自律神経にメリハリをつける
3.腸内細菌を善玉優位にする
のが有効だそうです。
そして、
- 身体全体の代謝を上げるには、綺麗な血液が身体を流れる
- 自律神経にメリハリをつけるには、ストレスを適度に発散する
- 善玉菌を増やすには、発酵食品などを通して生きた菌を体内に入れる
ことが大切だと言われています。(以上、医学博士田中佳氏の記事参照)
さて、人間の場合には、自然と免疫力が備わっていますが、法人である会社の場合には、必ずしも免疫力があるとは言えません。このため、意識して免疫力を高める動きが必要になってきます。
1.綺麗な血液が身体を流れる
会社の場合、「お金=血液」で例えられますが、まさにお金の流れがスムーズでないと、会社の免疫力は高まりません。
2.ストレスを適度に発散する
やはり社員が楽しく仕事ができる環境にないと、知らず知らずのうちにストレスが貯まり、大きなミスやトラブルの原因になります。
3.生きた菌を体内に入れる
社内の中だけ見て仕事をしていると、世間から見た非常識がいつのまにか会社の常識になり、会社が活性化しません。
2020年に向けて、会社によって向き合うべき課題はいろいろかと思います。
- 売上が確実に上げる形を作って、キャッシュフローがスムーズに回る会社にする。
- 仕事の目的をしっかりと定義し、改善すべきところは早急に改善する。
- 社員の意識を改革して、新しい事業に取り組む。
人の場合は、複雑な体内の仕組みが絶妙に機能しているために、普通に生活しているだけで、ある程度の免疫力が備わっています。
一方で、会社の場合、社内に免疫力を自然と高める仕組みがしっかりできているとは限らないので、社長が意識して免疫力を高める仕掛けをしないと、だんだん免疫力が衰えてしまう恐れがあります。
弊社のミッションは「自力を紡いで、会社の品質を上げる」。言い換えると、会社の免疫力を高めて、健全で力強い会社にすることが、我々の仕事です。
2020年も、社長と一緒に、会社の力を高める仕事をしていきたいと思います。
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