知恵の和ノート
会社の基準をベースにフィードバックを自在に活かす(第257話)
意図しない反応に振り回されて、余計な回り道をするのは成長が止まる会社
意図しない反応を取り込んで、新たな魅力を打ち出すのが成長し続ける会社
「え?和歌山出身だったの?」
前回のコラムをFacebookでシェアしたところ、高校の同級生からこんなコメントをもらいました。
コラムを書く時、私も全体の構成をいろいろと考えています。
前回のケースで言えば
和歌山県出身
↓
同郷という共通項で盛り上がる
↓
共通項と言えば趣味
↓
趣味と仕事の共通項は?
という流れがあります。
コラムの本文は「仕事と趣味」から始めています。けれども、そのコラムを読んでもらうための前段階で、いろいろ書いたら、同級生は最初の「和歌山県」に食いついてきたのです!
彼がその後、コラム自体を読んでくれたかどうかは分かりません。
けれども、こちらがコメントに返信すると、「知らなかった…あんまり関西っぽくないよねぇ」とか、やたらコメント返しがあったので、「伝えたいのは、そこじゃないんだけど!」と、思わず突っ込みたくなりました(笑)。
このように、こちらの意図とは関係なく、情報の受け手は自分の興味あるところに反応します。
先の同級生の場合で言えば、同じ都立の高校に通っていたし、私が関西弁を話すのを見たことも聞いたこともないので、和歌山出身ということを意外に感じた模様です。
会社における情報発信でも、会社の意図とは別のところにお客様が興味を示すことがあります。
こちらが高級感にこだわっているのに、お客様はお手頃な値段に魅力を感じている。
当方がスピード感を重視しているのに、お客様は丁寧な対応に価値を見出している。
このような、ズレは必ず生じます。
そして、この時大事なのが、どちらの側に寄せていくのかを会社として決めることです。
もし、価格に魅力を感じているお客様が多い時に考えられるのは、
今の価格なら売れる→価格を維持して売上を伸ばす
というのも一案ですし、
高級感を分かるお客様に情報が届いていない→アプローチの仕方を変えて売上を伸ばす
という考え方もあります。
こちらの意図と違った反応があった時に次の一手をどう打つか?
それを決めるには、「どんなお客様のどんなお悩みを解決したいのか?」という会社としての基準が定まっている必要があります。
もし、その基準と一致しているなら、こちらの意図と違う反応は大いに参考になります。しかし、その基準と一致していないのなら、こちらの意図と違う反応は、軌道修正するきっかけとして活用する分は問題なくても、へんに引きずられると、かえって余計な回り道になります。
意図しない反応に対して、どうリアクションするのか?
まずは自社としての見極めをハッキリさせましょう。
★会社としての基準を明確にするために、社長のコアコンセプトを深掘りしましょう。詳しくは「こちら」。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。