知恵の和ノート
毎日の真剣勝負が最大の宣伝効果を生む(第250話)
特別な時だけ特に丁寧な仕事を意識するのは成長が止まる会社
普段の時でも常に丁寧な仕事を心掛けるのが成長し続ける会社
年末と言えば、年越しそばですが、今月発売されたある人気の雑誌で、知人の娘さん夫婦が経営するお蕎麦屋さんが紹介されました。
お店が開店したのは、今年の5月。我々も開店してすぐの時期に食べに行ったのですが、ランチ時は満員で、しばらく待ってからようやく食べられるぐらい繁盛していました。
自分の知っているお店が紹介されるのはたいへん嬉しいことですが、雑誌に掲載された経緯を聞いたところ、「すべての会社経営に応用できるのでは?」と感じることがありました。
雑誌のお蕎麦特集のページで、まるまる1ページにわたって大きく取り上げられていたのですが、最初は覆面取材だった模様です。つまり、普通のお客さんとして来店した人が実は雑誌の記者さんだったという訳です。
記事では、美味しそうなお蕎麦の写真と共にかなり好意的な内容でお店のことが紹介されています。
けれども、最初に記者の人がお店に来た時は一見客として来ているので、お店側も普通のお客さんの一人として対応しています。もし、そこで、出した料理がまずかったり、接客対応がひどかったりしたら、おそらくお店の記事は雑誌に掲載されなかったはずです。
つまり、
- 日頃から美味しい料理を出している
- お客様にいつも丁寧な対応をしている
からこそ、覆面取材の記者が「このお店を雑誌に載せよう」と思ったのではないでしょうか。
何か特別なことがある時に、事前の準備をして、きちんとした対応をするということは一定のレベルの会社であればできます。
けれども、普段の何気ない時に、手を抜かずに一定水準以上の対応ができるかと言えば、できる会社はぐっと減ります。
ビックカメラの社長が事前の通告することなく、ふらっと店舗を訪問してお店の様子を確認するというシーンを以前テレビでやっていました。これは、事前に社長が訪問すると分かれば、社員が良く見せようと準備をするため、本当の実態がよく把握できなくなるからです。
また、銀行でも、規則がちゃんと守られているかを確認するために、時々抜き打ちで店内検査や本部検査などがありました。
常在戦場ではありませんが、仕事は毎日が真剣勝負。
何かあっても、何もなくても、いつでも一定のレベルを保てるよう年末に向けて、仕事への取り組み姿勢を再度見直しましょう。
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