知恵の和ノート

2018/04/24

会社の改革は結果の変化でなく、経営者の覚悟の変化が決め手(第216話)

カテゴリー :業務改善

結果にこだわり、改革を途中で投げ出すのは成長が止まる会社
覚悟にこだわり、改革の最後に結果を出すのが成長し続ける会社

会社の改革は結果の変化でなく、経営者の覚悟の変化が決め手

会社の改革を進める時、物事が大きく変わるイメージがあります。

例えば、今まで売上重視でノルマ営業を進めていたが、今期からお客様の満足度アップを追求する方針に変えるといった場合。

社員は頭では分かっても、それまでの習慣が身についているので、日頃の言動がすぐに変わるということはありません。このため、改革を進めていく際には、現場は多少なりとも混乱するし、イメージばかりが先行して、実態が伴わないということがよく起こります。

では、すぐに結果が出ない改革が失敗かと言えば、必ずしもそうとは言えません。

方針が大きく転換した後、3ヵ月経ち、半年が過ぎ、1年経過した時に、振り返ってみると、徐々にではあっても変化の兆しは必ず現れています

一方で、すぐに劇的な変化が出る場合。

経営者としては「やはり自分の決断は正しかった」と思いたくなります。けれども、短期間で劇的な変化が生れると、たいていその揺り戻しが起こります。すると、社内で「やっぱり今まで通りのやり方の方が良かったのでは?」というように懐疑的な声も生まれてきます。

業務改革について言えば、大きく業務のやり方を変えるにしても、その中身は小さな業務改善の積み重ねから成り立っています。

だからこそ、業務改革でドラスティックに変わる大元は、そこから生まれてくる結果ではなく、経営者の覚悟です。言い換えれば、経営者が本気でやる気があれば改革になりますが、それほど本気でない場合は、改革には至らず、ちょっとした変更で終わってしまいます。

もし、あなたの会社で、過去に、業務改革に取り組んだけれど、上手くいかなかったという場合、本当に最後までやり切る覚悟があったかどうかを振り返ってみましょう。

もし、そのような覚悟がなかったとしたら、やり方を変えて新たな業務改革に取り組んだとしても、また中途半端に終わってしまう恐れがあります。

改革の担い手はあくまで人。

その人を本気で動かせるのは、お金でも、モノでもなく、やはり経営者という人です。

 

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