知恵の和ノート
経営者はお笑い芸人を超える覚悟があってこそ差別化できる(第188話)
鎧を身につけ、批判や評論に終始しているのは成長が止まる会社
鎧を脱ぎ捨て、非難や中傷も受容しているのが成長し続ける会社
ある日お笑い番組を見ていたら、裸芸人として知られているアキラ100%と、とにかく明るい安村が共演していました。
アキラ100%は文字通り裸ですが、とにかく明るい安村は「大丈夫はいてますよ」と裸のように見えて、実はパンツをはいているという違いがあります。けれども、その番組では、安村さんの方も全裸。お盆一つで、局部を隠すという芸をアキラさんと一緒に披露していました。
これで分かることは、絶妙にお盆で局部を隠すというアキラさんの芸は、練習すれば他の人でもできるということです。しかし、それを、やるか、やらないか、そして、やり続けるか、途中で止めてしまうかというのは、単にできる、できないとは違う次元の問題です。
アキラ100%の芸を見て、「あんなのは芸ではない」と批判する人はいます。また、万が一、手元が狂って局部が見えてしまった場合、放送事故にもつながります。
つまり、やり切る覚悟がなければ、あの裸芸をやり続けることはできません。
さて、翻って経営者の場合。
いろいろなモノを身にまとっているのが普通です。
プライド、見栄、恥ずかしさ、強気と弱気、知識、ノウハウ・・・。
そして、時にはその身にまとっているものが足かせになって、行動できないことがあります。
脳科学的には、たとえ現状に満足していなくても、現状に留まっていることを心地よいと感じる習性があります。いわゆるコンフォートゾーンと言われるもので、現状にいる限り、ある程度「次はこうなる」という予測がつくために、意識的にそこから抜け出そうとしない限り、そのゾーンからは出られません。
自分を守るためには、鎧も必要。しかし、その鎧を外さない限り、攻略できない城があります。
アキラ100%は、2017年のR-1ぐらんぷりで見事の優勝。裸一貫の芸で、ピン芸人の頂点に立ちました。
それは、あの裸芸が好きか嫌いかは別にして、リスクを背負っても最後までやり切る覚悟があったからだと思います。
あんなのは下品だとけなすのは簡単です。けれども、批判した人が他のことでリスクを背負っても最後までやり切る覚悟があるかと言えば、どうでしょうか?
他人に「あそこまではできない」と言わせる時、自然と差別化はできています。
★経営者がやり切る覚悟を持つためには、自分の深層価値観を知ることがスタートです。詳しくは「こちら」。
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