知恵の和ノート

2017/10/03

経営者は視野を広く持って、あらゆる事象を自社と結びつける(第187話)

カテゴリー :マーケティング

目の前の仕事のみに気を使って、チャンスを逃すのは成長が止まる会社
仕事の周辺にも気を配って、チャンスを発掘するのが成長し続ける会社

経営者は視野を広く持って、あらゆる事象を自社と結びつける

先週末に地元で商業施設がオープン。

オープニングセールもあって、週末はいつもよりたくさんの人出で賑わっていました。家電量販店も出店していたのですが、開店前からすごい行列ができており、「まぁ、いつでも行けるし」と特に気も留めていませんでした。

そして、土曜日に外出から戻ったところ、大家さんから留守電が入っていました。我が家は賃貸。不動産管理会社から連絡が入ることはあっても、大家さんから直接電話が入ることはありません。

今月分の家賃もちゃんと振込しているし、何だろうと思って、折り返し電話してみると、

家電量販店がオープニングセールでトイレを大幅に安売りしている
 ↓
せっかくの機会なので、賃貸先のトイレを取り換えたい
 ↓
ついては、大きさ等を確認したいので、これからお店の人と一緒にお伺いしたい

という内容でした。

つまり、棚から牡丹餅ではありませんが、駅前に商業施設ができたお蔭で、ウチのトイレを最新のものに取り換えてもらえることになったのです!

このように、自分とは一見関係ないと思える出来事が巡り巡って、自分にも影響を及ぼすということがあります。

会社経営においても、円相場や原材料、燃料費の値動きは常にウォッチされている経営者はおられるかと思います。また、最近で言えば、北朝鮮を巡る一連の騒動はとても気になるところです。

では、スペイン・カタルーニャ州の独立を問う住民投票はいかがでしょうか。

スペインとの取引がなければ、関心は低いかもしれません。しかし、カタルーニャ州にはサッカーでも有名なバルセロナがあります。また、地域の独立というと、日本ではあまり表面化していませんが、沖縄が独立したらどうなるかという論点は一部ではいろいろ議論されています。

一方、今回は国と州の問題ですが、これが、会社から社員が独立するという問題であれば、まさに、その課題に直面している経営者もおられるかもしれません。

いずれにせよ、個人であれ、法人であれ、直接的か間接的には別にして、世界の動きと無関係ではいられません。であればこそ、自分の目の前の仕事にしか関心を持たないのではなく、1日1回は世の中の動き、自社の外の動静に目を向けて、それを自分とはどう結びくのかを考えてみましょう

その結びつけは必ずしも論理的である必要はありません。大事なことは、常に関連づける癖をつけることです。もしかすると、一見すると自社とは関係ない出来事の中に、大きなビジネスチャンスが眠っているかもしれません。
 

経営者の価値観と会社の仕事を結びつける「コアコンセプト・マーケティング」「こちら」をご覧ください。

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