知恵の和ノート
ツールは見栄を張らずに、自社に合ったものを選択する(第179話)
高すぎるレベルに戸惑い、挫折を繰り返すのは成長が止まる会社
自社に合った基準を選び、実践を積み重ねるのが成長し続ける会社
最近マーケティングツールとしても話題に上っている動画。
弊社も8年前から作成していますが、最初のきっかけは知人の経営者から「これからは動画をやった方がいいよ」と言われて、「ニュースステーション」等の製作にも関わっておられるプロデューサーの方が主催されている勉強会に参加したことでした。
早速ビデオを購入して、パン、フレームイン・フレームアウト、肩越しの撮影などの基本的な撮影方法を学びました。その勉強会の後、何本かは撮影したのですが、撮影した後の編集に時間がかかり途中で挫折してしまいました。
その後、しばらく動画をやっていなかったのですが、3年前、別の経営者から、「iPhoneでも簡単に動画が撮影・編集できますよ」と教えてもらいました。実際にその方が撮影した動画を見せてもらったのですが、かなりクオリティーも高く、すごく魅力的に感じました。
そして、その後、弊社の取締役にiPhone動画の撮影に関するセミナーに参加してもらい、今に至っています。
ビデオカメラで撮影した動画とiPhoneなどスマホで撮影した動画を比較すると、最近はスマホが高性能化しているため、動画自体の品質にはそれほど大きな違いはない感じです。
もちろん、2時間、3時間と長い時間、動画を撮影するなら、ビデオカメラの方が適しています。しかし、1分程度の短い動画であれば、編集の手間ひまや使い勝手を勘案すると、iPhone動画の方が圧倒的に便利です。
そして、実際に弊社においても、iPhone動画をやり始めてから動画の本数が着実に増えていきました。
一連の活動の中から学んだことは、会社は自社にあったレベルのものを選ぶことが大切だということです。
今振り返ると、最初に動画を教えていただいた先生はプロ中のプロ。学んだ内容は「なるほど」と思うものばかりだったのですが、いかんせん弊社の技術レベルからすると、かなり高度な内容でした。
動画撮影や編集を弊社のサービスメニューにするのなら、もう少し時間と労力をかけるという選択肢もありました。けれども、あくまでマーケティングのツールの一つとして活用するという観点からすると、難しさや面倒くささの方が先に来てしまった感じです。
一方のiPhone動画。残念ながら不器用な私は編集にはタッチしていません(苦笑)。
けれども、実践を積み重ねた弊社の取締役がノウハウを蓄積してきたので、1分程度の動画なら、ささっと作れるようになり、クライアントさんにも喜ばれています。
難しい動画にチャレンジして途中で挫折するよりは、比較的簡単な動画を数多くアップする方が、行動するという点においては圧倒的に価値があります。
先日お話をお伺いしたある有名な経営者さんも「最初は小さく始めることを大切にしている」とおっしゃっておられました。
会社の根幹に関わる部分は時間をかけ、労力をかけて成果につなげていくことが求められます。しかし、それ以外の分野では、自社でやる場合は、自社のレベルに合ったものを選ぶことが、前へ進むための鍵を握ります。
そして、自社のレベルを超えるものについては、プロや専門家の力を借りて実行するという割り切りも必要です。
行動には挫折がつきもの。
よほど強い意思を持っていない限り、難しさや面倒くささが先に立つと、途中で止めてしまうのが普通です。
もし、あなたの会社の中で途中で頓挫しているプロジェクトがあれば、へんな見栄は捨てて、少しレベルを下げて、小さいことから始めることで、突破口を見いだせるかもしれません。
失敗は成功の元ですが、小さな成功は大きな成功のカンフル剤です。
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