知恵の和ノート
お客様がよりしっくりする言葉を選ぶ(第173話)
業界の常識をベースに、自社目線で言葉を使うのは成長が止まる会社
お客さんの目線をベースに、的確な言葉を紡ぐのが成長し続ける会社
ホームページと言うか、ウェブサイトと言うか。
日本では多くの場合、「ホームページ=ウェブサイト」という意味で使っています。けれども、Web業界に詳しい人から言わせると、厳密には意味が違うとのこと。
ホームページはWebブラウザを起動したときに最初に表示されるページのことなので、ウェブページが集まっているウェブサイトとは違うという訳です。だから、もしかするとウェブサイト制作会社が「御社のホームページは・・・」という表現を使っていると、「あそこは業界の素人だ」という指摘を受けるかもしれません。
けれども、それはあくまで業界内での話。
「初めて自分のホームページを作りたい」という人にとって、ウェブサイトとホームページの違いは意味がありません。ましてや、「御社のサイトは・・・」みたいな表現を使うと、「サイトって何?」ということで、相手の思考がそこで止まってしまうことがあるかもしれません。
だから、もし、「初めて自分のホームページを作りたい」という人をお客様にする場合は、専門的な見地からくる違いは無視して、ホームページという言葉を使った方が相手に響きます。
自社が売りたい商品やサービスをお客様に伝える場合、お客様の目線に立った表現を使っているかというのは必ずチェックすべきポイントです。
インターネットが普及している昨今では、ウェブサイトと言っても意味合いは伝わるかもしれません。
けれども、見込み客の人が普段から「自社のホームページをそろそろ作り変えたい」と言っているなら、先方に合わせて「ウェブサイト改修のご提案」を出すのではなく、「ホームページ改修のご提案」という表現で説明した方が相手の気持ちにより響きます。
先日参加したマーケティングの勉強会で、参加者の一人が出してこられた表現を講師の先生が「その言葉ではお客さんに伝わりませんよ」という指摘をされました。
実はその参加者の方もいろいろとリサーチをされて、ある言葉を選んだのですが、選んだ言葉はある程度知識がある人たちの間ではよく使われているけれど、ターゲットとしているお客様には少し馴染みのない言葉だったのです。
社内で商品を伝える言葉を考える時、どうしても一定の知識や経験のある中から言葉を選んでしまいます。その言葉で伝えても問題ないケースもあります。けれども、時にはお客様が知っている言葉とは微妙にずれているということがあります。
言葉は相手に伝わってこそ、価値があります。
専門知識や業界の慣習に囚われず、お客様にとってよりしっくりくる表現は何かをとことん追求しましょう。
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