知恵の和ノート
経営者のセルフイメージはしっくり&しっかりが鍵(第169話)
経営者のセルフイメージが揺らいで、事業の軸がぶれるのは成長が止まる会社
経営者のセルフイメージが固まって、事業の軸が定まるのが成長し続ける会社
グループ全体で売上高100億円企業の社長。
どんなイメージを持たれるでしょうか?
実は私はクライアントさんとお会いする時に「自分は売上高100億円の持ち株会社の社長である」というセルフイメージで臨んでいます。
ホールディング会社のトップが各企業のトップと一緒に
- どうやったらもっと売上を伸ばせるか
- 今の課題を解決するにはどうすればよいか
- 将来に向けの布石として、来月は何をしたらよいか
という点をいろいろと考え、対応策を決めるという感じです。
ある上場企業とお取引していた時、クライアントさんの売上高をざっと合計すると、100億円を超えていました。しかし、残念ながら実際の弊社の売上はその100分の1に届いていません(汗)。
けれども、100億円企業の社長という方が、私の気持ちとしてはテンションが上がります。そして、実際のセッションにおいても、自分が持ち株会社のトップなら、各企業の業績を上げるために、どういうアドバイスを行うかという観点から知恵を絞った方が良い考えが生まれてきます。
その結果、クライアントさんのモチベーションが上がり、新しいビジネス展開が生まれるなら、三方よしです。
売上高100億円の持ち株会社の社長というのは、私の勝手な空想(妄想?)です。でも、このイメージのお蔭で皆がハッピーになるのなら、これは良い空想です。
セルフイメージの条件の第一は、まず自分がしっくりくることです。
私の場合、自社で100億円の売上を上げるというのは、実際にはなかなかイメージしづらいです。けれども、クライアントさんの売上の合計を100億円にするというのは、なんとなくイメージできます。
今は上場企業とのプロジェクトが終わったため、実際にはクライアントさんの売上高を合計しても100億円にはいきません。しかし、A社さんが頑張って新規事業を伸ばし、B社さんの商品が今の2倍売れたらという具合に取らぬ狸の皮算用をやっていると、「1年以内に100億円を超えちゃうかも?」というイメージが湧いてきます。
セルフイメージの条件の第二は、しっかりと揺るがないことです。
セルフイメージ自体はあくまで自分が持つものなので、口外する必要はありません。けれども、せっかく持つセルフイメージであれば、「あの人といると、良いことあるよね」と感じてもらいたいものです。
もちろん、世の中には「それってちょっと変ですよね」と言って、自分の考え方や感性に合わない人が必ずいます。
一方で、「その考え方には共感します」という人も、一定数はいます。そして、共感してくれる人には、自分自身の意見ややり方をきちんと伝えることで、相手の役に立つことができます。
だから、自分のセルフイメージを否定するような人が目の前に現れても、けっして落ち込む必要はありません。そんな人に自分の人生を左右されるのは時間のムダです。
それよりも、自分のセルフイメージを保つことで、何らかの形で少しでも貢献できる人のために時間と労力を使いましょう。
弊社では、コアコンセプトが見つかった後で、経営者のミッション、ビジョンに加えて、セルフイメージも言語化しています。それぞれのセルフイメージはシンプルだけれど、いかにもその経営者らしい個性に満ち溢れています。
あなたは仕事をしている時、どんなセルフイメージを抱いておられるでしょうか?
中小企業の場合、経営者が抱くセルフイメージで会社の魅力が大きく変わってきます。
★経営者が自分に合ったセルフイメージを見つけるためのステップは「こちら」をご覧ください。
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