知恵の和ノート
経営者は言葉を紡いで社員に伝え切る(第149話)
言葉足らずで意思疎通に欠けるのは成長が止まる会社
言葉を足して意思疎通に賭けるのが成長し続ける会社
K:かつてない
A:安全性
Z:ざんす
以前テレビで何回か見たクルマのCM。タレントのDAIGOさんとキングカズこと三浦和良さんが共演しているので、ご覧になった方もおられるかと思います。
その言葉のセンスは微妙ですが(笑)、私が気になったのは、「かつてない」という言葉についていた注釈です。
その注釈とは、当社初というものです。
CMに関して表記の規制があるからなのか、CMを見て文句をつけるクレイマー向けの対策なのかはよく知りません。もちろん、某自動車会社のように、検査方法をごまかしてクルマの燃費をごまかすことなどは論外です。
でも、数値で表せない基準の場合はやや事情が異なります。「かつてない」と言ってもそのニュアンスは受取る人によって様々です。それに、そもそも何を持って「安全性」と言うかという問題があります。
以前あるクライアントさんに「どんな人を雇いたいですか」と質問をしたところ、
- 意をくんで
- ちゃんと
- やってくれる人
というお答えでした。
自分の意向を事前に察知して、いろいろと準備をして、質の高い仕事をやってくれる人はどんな経営者も欲しいのではないでしょうか。
しかし、問題は、
- 経営者の「意」は人によって違うし、時には経営者が「意」をまったく伝えていない
- 「ちゃんと」という基準も経営者や会社によって異なる
ということです。
だから、経営者は、自らの「意」をしっかりと言語化して伝え続けるとともに、「ちゃんと」の基準も規定して、浸透させることが必要です。
クルマのCMについていた注釈はややおせっかいな気もします。しかし、会社で社員にやってもらいことがある時は、「ここまで言わなくても分かるだろう」と経営者が思うぐらいでちょうど良いです。
同じ日本人、日本語なら伝わるという時代は終わりつつあります。
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