知恵の和ノート

2017/01/03

課題の基準を上げ続け、去年の自分を超える(第148話)

カテゴリー :ビジネスモデル

毎年同じ課題で悩んでいるのは成長が止まる会社
毎年新たな課題に挑戦するのが成長し続ける会社

課題の基準を上げ続ける

「全員が提出してきたら、赤字なんですよ」

学習塾の経営者にお話を伺っている時のことです。一人で勉強することはなかなか難しいというテーマになり、通信教育の話題になりました。

某通信教育会社でも、実際に通信講座の回答を送ってくるのは数%に過ぎず、もし本当に全員が回答を送ってきたら、添削に関わるコストが膨らんで採算に合わないそうです。

私も受験生時代、合格率が高いと言われる通信教育を申込んだことがあります。しかし、かなり難しく、定期的に問題は送られてくるものの、結局2回ほど提出して挫折してしまいました(汗)。

通信教育会社とすれば、通信教育を受けてもらうことで、合格率など一定の成果を出す必要があります。一方で、ある程度不真面目な受講生がいないと取引採算の点で新たな課題が出てくるという訳です。

取引採算を重視すれば、お金は払うけれど、答案を提出してこない生徒は優良なお客様です。しかし、ノウハウの詰まった通信教育の問題に取組まない生徒ばかりだと、その成果を発揮できず、やがては受講生が離れていきます。

このため、通信教育会社としては、合格率を高めつつ、採算も確保するという課題に常に向き合う必要があります。

会社経営の場合、受験と違って、平均点で80点以上取れば合格ということにはなりません。また、総合点で500点を上回れば合格と言いきれない難しさがあります。そして、周囲の環境が1年で目まぐるしく変わるので、同じ実力だと今年も100点を取れるとは限りません。

まずは、会社としての合格の基準を決めることがスタートになります。そして、毎年会社としての合格の基準を上げることが求められます。

競合他社の動きはいろいろと気になります。しかし、まずは自社として何をするのかを明確に言語化することが肝心です。

ライバルは去年の自分です。

 

会社としての基準を上げていく仕組みは「こちら」をご覧ください。

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