知恵の和ノート
経営者の3つの悩みに粛々と取り組む(第136話)
問題を複雑にして、悩み続けるのは成長が止まる会社
問題を単純にして、歩み続けるのが成長し続ける会社
経営者の3つの悩みと言われるものは
- 売上
- 資金繰り
- 人
の問題があります。
これら3つの問題はバラバラという訳ではありません。売上高は資金繰りと密接に関連しているし、社員がどう働くかによって売上高も変わってきます。
でも、あえて優先順位をつけろと言われたら、私の場合、
資金繰り
↓
売上
↓
人
の順番で対応していきます。
最初の資金繰りについては、まず当面のキャッシュフローを把握することがゴール。
年末までは今のままで資金繰りが回るのか、それともお金が足りないのか。
もし足りないとすれば、いくら足りないのか。
これなくしては、その後の戦略が立てられません。
そして、少なくとも資金繰りを把握すること自体は時間をかけるところではありません。資金繰り表を作り、たとえ数字の修正があっても、30分以内に最新のキャッシュフローをつかむ必要があります。
次に売上。
資金繰りが回らない場合、銀行からお金を借りるという方法もあります。けれども、それは当座の対応であり、借りたお金を使ってどう売上高を上げるかが肝心です。
研究開発への投資の場合は別にして、普通であれば3ヵ月以内、遅くとも半年以内に売上高という結果を出す必要があります。
そして、人。
社長一人が頑張って売上を上げるには限界があります。一方で、社長と社員が同じような意識を持って同じようなレベルで営業し、同じような満足度をお客様に提供できるとは限りません。また、いくら立派な経営理念を作っても、それが社員一人ひとりに浸透するにはかなりの時間がかかります。
このため、人の育成やマネジメントは短期的ではなく、3年ぐらいの期間を持って取り組む覚悟が求められます。
資金繰りは30分、売上は3ヵ月、人は3年。
経営者の悩みと言われているものも、時間を軸に分類してみると、やるべきことがよりハッキリしてきます。
30分以内に最新の資金繰りが把握できないのなら、キャッシュフローの管理にどこか課題があります。
3ヵ月以内に次の売上を上げるプロセスが決まっていないのなら、マーケティングで手を抜いているかもしれません。
社員がなかなか思う通りに働いてくれないと悩むなら、3年後のあるべき姿を想像して、体制を見直してみましょう。
悩んだり、イライラしたりするのは頭の中が上手く整理できていないことが要因です。
時間は有限。目標は必ず期限とセットで立てて、今日やるべきことに粛々と取り組みましょう。
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