知恵の和ノート
知識不足より深刻なのは行動不足(第134話)
結果の良し悪しが行動を左右するのは成長が止まる会社
挑戦の有る無しで行動を評価するのが成長し続ける会社
「WindowsXPだと、上限は100円で決まっているんですよ」
先日某家電量販店に古いパソコンを持ち込んだ時のことです。新しいノートパソコンを買った際に期間限定で買替下取増額キャンペーンをやっていたので、家にあった古いパソコンを持っていきました。
少しでも査定価格を高くしようと、埃をかぶっていたパソコンをきれいにし、「付属品などがちゃんと揃っていればいるほど査定価格は高くなります」という事前のアドバイスを受けて、押入れから昔買った時の付属品を引っ張り出していったのですが、OSの種類によって最初から上限が決まっていました!
キャンペーンでは最低でも10円の査定価格がつけば、20,000円がもらえるという決まりだったので、幸いまったくの骨折り損のくたびれ儲けとはなりませんでした。
でも、最初から金額の上限のことを知っていたら、下取りに出すパソコンをあそこまで整備しなかったかもしれません。
世の中にはやってみないと結果が分からないことがたくさんあります。
一方で、やってみる前から結果が分かっていることもあります。
先の事例で言えば、10円の査定価格がつくかどうかは、やってみないと分からないことです。そして、WindowsXPだと査定価格の上限は100円であるは、やってみる前から分かっていることです。
前者については行動するかどうかがポイントであるのに対し、後者の場合は知っているかどうかがポイントです。
知識や情報が不足していると、結果的にムダが発生します。これについては、勉強し、経験を積んで知識や情報を増やしていけば、ムダを減らすことができます。
より難しいのは、行動不足のケース。
動いても当初想定していた結果が出なかった場合、その行動はムダだったという判断になると、次に行動を起こす際により慎重になります。すると、ただでさえ行動が足りない時にさらに行動が足りなくなるという悪循環に陥ります。
それを断ち切るには、行動を起こした人以外の人が行動したこと自体を認めることが大切です。
やってみないと結果が出ないことに挑戦することは誰でもできることではありません。そして、行動してもすぐに結果でなかった時にはモチベーションが下がります。
今月あるクライアントさんが新しい企画に挑戦されました。
しかし、最初の企画ではちょっと想定外のお客様が来てしまい、残念ながら次につながる結果は出ませんでした。
弊社ではその第1回目の企画の時に同席して、気がついた点をいくつかフィードバックしました。そして、そのフィードバックを基にクライアントさんが内容を一部変更して第2回目の企画を開催したところ、成約率が100%で次につながる結果が出た旨報告がありました。
誰でも結果が伴わないと不安になります。でも、不安な時に一番成功が遠くなるのは行動が止まることです。
知識不足や情報不足は時間が解決してくれます。けれども、行動不足は時間をかけたからといって解決するとは限りません。
あなたの会社には行動不足を解消してくれる人がいるでしょうか?
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