知恵の和ノート
個性を無理やり変えずにフォーカスを変える(第112話)
個性を善悪の判断基準で変えていくのは成長が止まる会社
個性を表裏の判断基準で受け入れるのが成長し続ける会社
小中学生の頃、夏休みの宿題をギリギリになるまでやらなかった私。社会人になっても、報告書を出したり、ノルマを達成したりするのはいつも期限ギリギリでした。
三つ子の魂百までではありませんが、子供の頃に身についた習慣や考え方は大人になってもそのまま引き継いでいることがあります。
以前は、ギリギリになってから仕事をするはあまり良くないことという認識を持っていました。良くない習慣であれば、変えた方が良いし、変えるべきだとも考えていました。
しかし、最近はその認識を改めて、「ギリギリまで仕事をやらないという特徴をどう活かすか」ということにフォーカスを当てています。
勝手な解釈ですが、ギリギリまで仕事をやらないということは目標から逆算した考え方ができるとも言えます。また、ギリギリになってからやるということはそれなりの集中力がいることにもつながります。
実際、私の場合も目標とかは後ろ寄せでやるタイプですが、例えば、「来月初めから1週間休暇を取って海外旅行へ行く」といった時は前倒しで仕事をやっていました。
つまり、身についている習慣も状況によっては出てこないし、時にはプラスに働くこともあります。
意思の力で習慣を変えることはできなくはありません。けれども、本質的な部分が変わっていない限り、いったん身についた習慣を変えるにはそれなりの時間がかかります。また、今の習慣を変えることは、時にはダメな自分、できていない自分として認識することにもなります。
一方で、フォーカスを変えて、負ではなく、正の部分に光を当てることはすぐにでも活用できます。そして、フォーカスを変えることは、今の自分をいったん受け入れることにもなります。
もちろん、意識的に変えようと努力することは大切です。
しかし、変わっていく途中で、まだ変われていない状況に遭遇して、「ダメだ、また悪い癖がでた」と落ち込んでしまうぐらいなら、「いつもの癖か、まぁ仕方ないかぁ」とそのまま受け流してしまう方が、精神的にはかなり楽です。
少なくとも、いったん自分の個性を受け入れることを繰り返していると、「なんだ、この人は?」と思える人に対しても、より冷静な判断ができるようになります。そして、相手に対して冷静な判断ができるようになれば、こちらが打てる選択肢はいろいろと広がってきます。
良し悪しの判断は状況によって変わります。
まずは、自分のことであっても事実を事実としていったん受け入れること。
自分流に悪いと判断してばかりだと、せっかくの個性を殺し、かえって可能性を狭めることにもなるので気をつけましょう。
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