知恵の和ノート

2016/03/01

己の本質を知って、オリジナルの経営者像で経営する(第104話)

カテゴリー :コアコンセプト

好き嫌いから目を背けて行動するのは成長が止まる会社
好き嫌いを分かった上で行動するのが成長し続ける会社

己の本質を知る

「それって、一つのきっかけに過ぎないのでは?」

先日知人と話をしている時、「なぜ、起業したのか」という話題になりました。

私の場合、「勤めていた会社の業績が悪くなって、・・・」という話をしていたところ、相手の方から冒頭のようなご指摘を受けました。

その方の説明を要約すると、

元々独立したいという願望があった
 ↓
たまたま、勤務先が経営不振になった
 ↓
それをきっかけに本来やりたかったことを実現した

という流れです。

私は今年で社会人になってまる30年。そのうち独立してからは10年になるので、まだサラリーマンとして働いていた期間の方が長いです。

でも、その方の見立てによれば、「思い通りに自然体でやりたいという志向が強いので、遅かれ早かれ独立起業していたのでは?」というものでした。30年前に大学を卒業して銀行に入った時に、将来独立起業するなんて全然思っていなかっただけに自分自身でもかなりびっくりしたご指摘でした。

しかし、よくよく自分の人生を振り返ってみると、同じことをやるにせよ、人に言われてやるのは嫌いでしたが、自分の意思で思った通りにやるのは好きでした。また、自分が白だと思ったものは、他の人が「それって黒でしょう」と指摘しても、腹の底では納得していなかったような気がします。

会社の経営者といっても一人の人間。

好きなこともあれば、嫌いなこともあります。また、「営業は得意」という人もいれば、「事務作業は苦手」という人もいます。

最近の風潮では、経営者に求められるものが、リーダーシップ、決断力、マネジメント力、情報収集力、包容力など多岐に渡っています。

もちろん、いろんな能力を兼ね備えたスーパーマンのような経営者であれば、それはそれで素晴らしいことです。しかし、理想の経営者像とは別に100人経営者がいれば100通りの経営者がいることはとっても素敵なことだと私は思います。

営業が得意で管理面は苦手という経営者であれば、管理面で右腕になる人を探せば良い話です。また、「自分は決断力がなく、優柔不断だ」と自覚しているのであれば、どういう条件が揃えば決められるのかを一つひとつ突き詰めれば済みます。

まずは、経営者が自分自身をよく知ること。

私自身もそうでしたが、自分のことは意外と分かっているようで、分かっていません。

あなたの活動の源になっているものは何でしょうか?

人は「~ねばならない」より「~したい」の方がより積極的に行動できます。

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