知恵の和ノート
人材採用は絞りと捻りの組合せから(第99話)
採用で首をひねって売上を逸失するのは成長が止まる会社
採用に頭をひねって売上を確保するのが成長し続ける会社
先日コンビニエンスストアのオーナーでもあるクライアントさんとの打合せの際、「なかなか人が集まらなくて」というお話をされていました。
近々2店舗目をオープンされることもあり、いろいろと手を打っておられますが、昨今の人手不足もあり、なかなか思ったように人が採用できないそうです。
「早朝の時間帯に人が足りない」ということだったので、「高齢者の方はどうですか?」と聞いたところ、「働く時間としていいけど、最近のレジはすごく複雑になっているので、あまりお年寄りだと難しいかも・・・」というお話でした。まさに帯に短し、たすきに長しですね。
その後もいろいろと議論を重ねた結果、ターゲットに応じた人材募集をかけるという方針が決まりました。
例えば「深夜帯の時給は1,500円~」。
求人広告のこの項目に反応するのは、学生など深夜時間でも勤務可能な人です。家庭の主婦など昼間しか働けない人には、たとえ深夜帯の時給が割増しになっていてもさほど魅力にはなりません。
もし、主婦を募集するのであれば、「週2回の勤務です!」「夕方は15時まででOK!」「提携している託児施設があります!」という項目の方が関心を引くはずです。
商品を売る時には、お客様の目線に立って考えろということをよく言われます。
でも、これは人の採用も同じです。たとえアルバイトであれ、会社で働くことを希望する人をお客様と考えれば、お客様の目線に立って考えることが必要です。
人材採用においては、
1.自社で人が足りない仕事を把握する
↓
2.その仕事をやるにあたっての特徴を明確にする
↓
3.その特徴に合わせた人を募集する
という業務プロセスになります。
そして、3のプロセスの時にどれくらい絞り込めるかが鍵を握っています。
マーケティングの世界では、経営資源が乏しい中小企業では、絞り込みが大事と言われます。たとえ10個以上特徴があっても、見せるのはもっとも差別化できる1つの特徴に、絞った方が結果的にはよく売れます。
これと同じくアルバイトを採用する際にも
- 主婦を採用したいなら、主婦が興味を持つ項目を入れた募集広告を作る
- 高齢者をターゲットにするなら、活字を大きくした広告にする
といったひと手間が欠かせません。
アイデア段階で絞り込んだ後は実行する段階でも一ひねりを加える。
営業だけでなく人材採用も手間を惜しまないことが一歩脱け出る秘訣です。
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