知恵の和ノート
ぶれない軸を持ってPDCAサイクルを回す(第94話)
目先を気にして右往左往するのは成長が止まる会社
目標を見据えて日々深化するのが成長し続ける会社
男子のサッカーは、監督が代わるたびに「ジーコジャパン、岡田ジャパン、ザックジャパン、ハリルジャパン」と呼び方が変わるのに対し、女子の場合は一貫して「なでしこジャパン」。
このことに関連して、なでしこジャパンがW杯で世界一になった当時の日経新聞では「男子があちこち“寄り道”している間に、なでしこは普遍のスタイルを深く掘り下げてきた」とコメントしていました。
男子に比べていろいろな条件が厳しい女子の方がよりリアリズムを獲得しやすいという指摘です。
ある程度条件が整っていると、「あれも」「これも」と選択肢は増えます。一方で、条件が厳しい場合、「これ」しかないので、限られた条件の下で、いかにして「これ」をやるかを深く探究するという感じでしょうか。
大企業と中小企業を比べた場合、経営資源という意味では中小企業が圧倒的に不利です。したがって、中小企業の場合、経営資源を得意分野にいかにして集中できるかが鍵を握っています。
この点、上手くいっている中小企業をよく見てみると、首尾一貫しているものが必ず備わっています。
一方で、優秀な経営者に時々見られるのは、「あれも」「これも」と手を出して、結局どれも中途半端に終わっているケース。
PDCAサイクルを回す時にも一つぶれない軸が必要です。
軸があってこそ、初めて「これは当社としてやるべきなのか」「本当にこの方法で良いのか」「もっと他にやれることはないのか」といった深いレベルでの洞察ができます。
中小企業の場合、オーナー=経営者であることが多く、この点では上場企業に比べると、中長期的な視野に立った経営がやりやすいと言えます。
なでしこジャパンのキャプテンだった澤選手が世界一になったのは日本代表になって18年目だとか。
多少時間がかかっても、大きく飛躍するためにはぶれない軸が大切です。あなたの会社では、年度が変わるたびにコンセプトが変わってまた一からやり直しという状況が続いていないでしょうか。
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