知恵の和ノート

2014/04/15

外部協力者は関心の深さで見分ける(第6話)

カテゴリー :リスク管理

自社のビジネスに関心の薄い会社とは割り切ったお付き合いをする

外部協力者は関心の深さで見分ける

会社にはいろいろなセールスの電話がかかってきます。

先日は助成金のサポートに関するセールス。

早い段階で、一応「ウチは対象にはならないと思いますよ」とお伝えしたのですが、いろいろと助成金について説明を始めます。

話を聞いているうちに、どうやら弊社のホームページに記載してある「主な取引実績(業種内容)」を見て弊社がレーザー加工、システム開発といった様々な事業を手掛けていると勘違いされていることが分かりました。

そこで、「弊社はコンサル会社なので、その助成金には該当しません」とハッキリ申し上げると、「あっ、そうだったんですね」とあっさり電話を切られました。
 

一方、先日実際に会ってお話を聞いたのはあるPR戦略の会社さん。

弊社では、この春から始めた「成長支援部コンサルティング」を、どうやって普及させていくかについて日々頭をひねっています。このため、情報収集もかねて一度お会いすることにしたのです。

確かに先方の提案は理にかなっており、なかなか良いものでした。

多少お金はかかるものの、「試しにやってみてもよいかなぁ」とも思ったのですが、打合せの時点では「もう少し検討させて下さい」と回答しました。

では、何がひっかかったのでしょうか。

昨今、インターネットが普及してきたので、セールスをしてくる会社も、事前にホームページ等で下調べはしてきます。

中には内容を誤解してセールスしてくる会社もありますが、各社ともそれなりの準備はされています。

しかし、どこまで自社のビジネスに関心を示しているかについてレベルは様々です。

もちろん、会社として自分の商品やサービスを買ってもらうために活動しているのは当然のことです。そして、皆さん、「いかにこの商品が御社の役に立つか」というのを熱心にご説明されます。

けれども、ちょっと一歩引いて冷静になってみると、ゴールが商品の販売で終わっているケース商品の販売を通してお客さんの業績アップを目指そうとしているケースとに分かれます。

お客さんの中には「お前のところができると言ったじゃないか!」と、商品購入後、思った通りの結果が出ないことに対して文句を言う人が必ずいます。このため、セールスする側はあまりオーバーコミットはしたくないとなる気持ちはよく分かります。

一方で、商品を使う側、サービスを利用する側からすると、「この会社は困った時にちゃんと親身になって相談にのってくれる先なのだろうか?」というのはどうしても知りたいところです。

正直、こればっかりは実際にやってみないと分からないのですが、私がメルクマールの一つにしているのが、自社のビジネスに関心を示しているかという点です。

中小企業の場合は、社内のリソースが限られているので、どうしても外部の協力が必要です。自社が得意な分野については、他社の言うことの是非が分かって的確に判断できるのですが、あまり得意でない分野については、他社の言われるままにお金を使って失敗することも少なくありません。

このため、外部の協力を得る際には、信頼でき、できるだけ長期にお付き合いできる先を選ぶことが重要になってきます。

やはり、人間、関心の薄いものには力が入りません。

このため、少なくとも最初の段階で、自社のビジネスに関心を示しているかよく分からない会社とは割り切ったお付き合いになることを理解しておくことがベター。

最後は自己責任になるので、自社のビジネスに関心の薄い先には頼り過ぎないことが大切です。

ちなみに、先日お会いしたPR戦略会社さん。

打合せの途中で「成長支援部作りコンサルティング」の概要をまとめた資料をチラッとお見せしたのですが、あっさりスルーされてしまいました。

割り切ったお付き合いを始めるかどうかよく考えます。

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