ミセルチカラの磨き方
「社長の苦手な仕事」が会社を潰す? 成長企業が実践する業務の手放し方
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
嫌いなことは後回し
経営者の皆さんは、日々多くの課題に直面しています。私たちコンサルタントのもとへ相談に来られる方々も、様々な悩みを抱えておられます。
「売上が思ったように上がらない」
「集客を強化したいが、マーケティングが分からない」
「営業は得意だが、経理のことは苦手」
「社員に仕事を任せたが、出来が悪く結局自分でやった方が早い」
「書類が溜まって机の上がごちゃごちゃしており、仕事の効率が悪い」
こうした悩みの背景には、経営者が「嫌いな仕事」や「苦手な仕事」を後回しにしてしまう傾向があります。しかし、その選択が業績不振や業務の非効率化につながっていることに気づいていない場合も多いのです。
例えば、
・営業が苦手 → 訪問件数が少ない → 売上が上がらない
・細かい作業が嫌い → 数字を把握できない → 資金繰りの悪化に気づくのが遅れる
・人に教えるのが苦手 → 人材が育たない → 社長が仕事を抱え込む
このように、嫌いなことを後回しにすることで、会社の成長を妨げてしまうことが少なくありません。
経営者がすべてを抱え込むべきではない
もちろん、創業初期や資金が厳しい時期には、経営者自身があらゆる業務に取り組む必要があります。しかし、会社が成長するにつれて、経営者が苦手な業務まで抱え込むことは、むしろ成長のブレーキとなります。
成功している経営者ほど、自分の得意なことに集中し、苦手なことは信頼できる人に任せることを徹底しています。
例えば、
・技術者出身の経営者が経理の細かいルールを学ぶより、新商品の開発に集中する方が会社にとっては有益
・営業が得意な経営者は、マーケティング戦略の立案を専門家に任せ、自分は顧客との関係構築に注力
世界のホンダが成長できたのも、本田宗一郎氏が技術開発に専念し、経営の実務を藤沢武夫氏に任せたからこそです。
「嫌いな仕事の後回し」から「人回し」へ
大企業の経営者は、自ら実務を行うことはありません。部下が作成した資料を基に決断を下し、全体を管理するのが仕事です。
一方で、中小企業の経営者は、
・経営判断
・業務管理
・現場プレイヤー
と、最低でも三役をこなす必要があります。
ここで重要なのは、「嫌いな仕事」をプレイヤーとしてこなすのではなく、「最終決定者」として関与する仕組みを作ることです。
例えば、
・経理が苦手なら、数字を整理するのは専門スタッフに任せ、経営者は最終的な判断だけを行う
・マーケティングが分からなくても、外部の専門家を活用し、戦略の承認だけを行う
・社員教育が苦手でも、社内研修の仕組みを整え、経営者は文化の浸透に注力する
このように、「嫌いな仕事を後回しにする」のではなく、「適切な人に回す」ことで、会社の仕組みを強化し、経営のスピードを上げることができます。
すべてを自分でやろうとする経営者の末路
「何でもできる経営者」は、一見するとカッコよく見えます。しかし、すべてを自分でやろうとするあまり、
・意思決定が遅れる
・成長のチャンスを逃す
・疲弊してしまい、経営そのものが続けられなくなる
といったリスクを抱えています。
経営者の役割は、「すべてをやること」ではなく、「最適な判断を下し、組織としての成果を最大化すること」です。そのためには、自分が苦手な仕事を無理にこなすのではなく、それを得意とする人に回し、経営者は本来の仕事に集中することが大切です。
まとめ
嫌いな仕事を後回しにすると、会社の成長を阻害し、最悪の場合、倒産のリスクを高めます。一方で、嫌いな仕事を適切に「人回し」できれば、それは会社の資産となり、成長の原動力になります。
経営者が本当にやるべきことは、自分の得意な分野に集中し、苦手なことは仕組み化して人に任せること。そうすることで、会社はより強く、持続可能な成長を遂げることができるのです。
今、あなたが後回しにしている仕事はありませんか? それを誰かに回すことで、会社の未来が変わるかもしれません。
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