ミセルチカラの磨き方
持続的に成長する会社にしたいなら、任せる自分をアップデートする
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
会社勤めを経て自ら経営者になった際、「人に任せる仕事とどう向き合うか」が一つの鍵となります。
最終的な責任は自分が担うにせよ
- 任せた自分をアップデートできる人
- 任せた自分をアップデートできない人
に分かれます。
社員に仕事を任せても、すぐには上手くいかないことがあります。
また、上手くいかないだけならまだしも
・社員がお客様に迷惑をかける
・社員が会社に損失を与える
・社員が不正を働く
といったことがあるとたいへん。
このような場合、任せた自分をアップデートできない人は「やはり社員を信用できない」と考えて、「こんなことなら自分でやろう」とします。
一方、任せた自分をアップデートできる人は「どこに問題があったのか?」と考えて
・指示の伝え方を変える
・やり方を変える
・任せる範囲を変える
・任せる人を変える
など、何かを変えて対応しようとします。
会社に勤めている際には部下がヘマしても
自分がやることでカバーする
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上司としての責任を果たす
ことで社内から評価されるかもしれません。
経営者の場合は(できない社員に代わって)自分がやることでカバーすることはあっても、それだけでは、会社全体の責任を担う人として評価されないのが悩ましいところです。
そして、この違いが「会社に勤めている時は管理職として部下を上手くマネジメントできていた」と思っている人が、経営者になって、「社員を上手くマネジメントできない」と悩む要因になります。
特にある程度大きな企業に勤めていると
一定の組織風土や仕組みがある
↓
あまり細かく指示しなくても、ある程度のレベルまでは任せた仕事をやってくれる
のが標準になっています。
しかしながら、自分が経営者になった会社では
・組織風土がない
・仕組みそのものがない
・細かく指示しても、任せた仕事のレベルが低い
というケースも少なくありません。
このため、任せた自分をアップデートできる人を意識していないと、気がつくと、「社長という肩書を持った一担当者」になってしまう危険性があります。
もし、社員に仕事を任せても「会社に勤めている時は上手くいっていたのに」とよく感じるようであれば、「仕事を任せた自分をアップデートできているか」をチェックしましょう。
短期的にはともかく、長期的には「自分以外の人に一定の仕事を任せても仕事が回る」状況を作らない限り、自転車操業が続きます。
なお、仕事を人に任せる際にも、自分の思考の癖や価値判断の基準を知っておくことで、自分にあった仕事の任せ方を見つけることができます。
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