ミセルチカラの磨き方
ストリートピアノ撤去問題から学ぶ、視点の切り替え力
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
新年度がスタートしました。
桜も咲いて気持の良い季節と言いたいところですが、冬に逆戻り。春は寒暖を繰り返すとは言うものの、振り幅が大き過ぎますね。
さて先日の夫婦の会話。
夫:「自分だったらこの問題をどう解決する?」
妻:「えっ?私?」
夫:「そう、自分が運営者だったらどうやって解決する?」
何の話かと言うと、大阪の大型商業施設に設置されていたストリートピアノを廻る騒動です。
ストリートピアノは誰でも弾けますが、利用者のマナーも問われるところ。この商業施設のピアノで長時間練習する人がいることが、そもそもの始まりにあります。
そこで運営者がこんなお願いをしたのですが、これが大炎上となりました。
=======
【お願いです】練習は家でしてください
この南港ストリートピアノはフードコートの中にあります。
つっかえてばかりの演奏に多くのクレームが入っており、
このままだとこのピアノを撤収せざるを得ない状況です。
練習は家でしてください。
練習を重ねてつっかえずに弾けるようになってから、
ここで発表して頂けたら幸いです。
誰かに届いてこそ『音楽』です。
手前よがりな演奏は『苦音』です。
=======
これを読んであなたはどう思われましたか?
「その通りだ!当然だ!」と共感する人もいれば、「ここまで言う必要があるか?」と思われる人もいるかもしれません。
説明が長くなりましたが、ここで冒頭の「自分だったらこの問題をどう解決する?」になるわけです。
「ピアノの練習場所にする人がいる」という事実に対して運営者の視点は「止めさせること」にあります。
フードコートを利用する人からのクレームもあるので、「ここは練習場所ではない」をどう伝えるかと考えたはずです。
「自分ならどうする?」ですから、違う視点で考えました。私の視点はこのピアノで「どう楽しんでもらうか」です。
ストリートピアノは誰でも自由に弾いていいものではありますが、フードコートに設置されているわけですから、「何かを食べながらピアノの音を楽しんでもらう」ということを考えたいと思います。
そこで、このピアノに「1曲ピアノ」と名付けます。
フードコートで過ごす人がその時間を楽しめるように1曲だけ演奏をしてもらうピアノということです。演奏が上手でも下手でも1曲だけです。
あくまでも自分の練習のためではなく、そこに集う人の時間を音で楽しませるためです。ストリートピアノに「目的」を持たせたということです。
そんなことを決めたって
・誰も弾く人がいながったら1曲で終わらない人がいる
・平気でルールを守らない人が出てくる
・1曲で終わらせるのをどうやって管理する
というような「できない理由」をすぐに考えませんか?
もちろん問題は出てくるのですが、それは「運用」の問題であって「仕組み」で解決することです。そして運用しながらよりマッチする仕組みにすれば、商業施設の「フードコートモデル」として確立できます。
「ピアノを身近に感じて楽しんでほしい」ということから全国に設置されているストリートピアノは約680台(2024年1月時点)。考え方や捉え方によって本来の目的からズレてしまったこの商業施設のストリートピアノ、物議をかもした挙句に完全撤去されてしまいました。
考え方や捉え方が変われば、
- 自分の「見方」
- 相手からの「見え方」
- 自分の「伝え方」
- 相手への「伝わり方」
こういうことまで変わりますから、結果も成果も変わります。
視点を変えられずに凝り固まっているのは危険です!
それでは、今日も1日お元気で。
★関連する記事は
↓ ↓ ↓
固定観念を払拭するには発想の転換に加え、良さを見極めて技術を磨き上げる
凝り固まった思い込みや長年の慣習を変えるには、それを当たり前にしない人の考え方や捉え方が必要です。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。