ミセルチカラの磨き方
仕事に厳しい職場でも心理的安全性が保たれていた理由
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
皆さんの会社では、「社員が何かで悩んだ際に相談できる相手」が社内にいらっしゃるでしょうか。
仕事で困ったことがあった時には直属の上司に相談するのが、組織としては一般的なルールです。
しかしながら、
・直属の上司が頼りない
・直属の上司と相性が悪い
・直属の上司は人事の評価者である
といった理由から、悩みがあっても直属の上司には相談しづらいケースもあります。
そのような時に、先輩や同期、同僚など「悩みを直接聞いてくれる人が社内にいるかどうか」で状況が大きく変わります。
先日、サラリーマン時代の先輩からお声掛けいただき、旧交を温める機会がありました。
同じ時期に同じ支店で苦労した4人が集まったのですが、「あの時、あの人にはたいへんお世話になった」という人の名前が何人か挙がりました。
そして、お世話になった方に共通しているのは
- 仕事に対しては厳しい
けれど、困った時には
- 親身になって話を聞いてくれた
ことです。
当時は私たちも若かったので、至らぬ点はたくさんありました。
最近ではパワハラになるのを恐れて、問題点があっても叱らない人も多いようです。
しかしながら、未熟な部分について、本人が自覚していない場合は指摘されないと分からないことも多いです。
また、基本的には個人の成績で評価される会社であったため、まずは自分に課せられた目標を達成することに皆が必死でした。このため、近くに悩んでいる人がいても、その人に声をかける余裕はあまりなかった記憶があります。
けれども、中には我々が悩んでいる時にわざわざ時間を作って話を聞いてくれ、的確な助言をしてくれる人も何人かはおられたのです。
まだ当時は平成の初め頃でしたが、その頃に比べると、今は技術の進歩もあり、仕事はより効率的にできるようになりました。けれども、その分仕事に余裕ができたかと言えば、必ずしもそうとは言えない状況にあります。
そして、当時よりも価値観が多様化している一方で「社員が何かで悩んだ際に相談できる相手が社内にいない」ケースが増えているのではと感じています。
1on1の取り組みやLineやChatworkを使った相談など使える方法は格段に増えました。しかしながら、そこに損得勘定や偏見なしで「人と人が真正面から向き合う」姿勢がないと、せっかくのツールも宝の持ち腐れです。
厳しい中にも優しさあり。
心理的安全性という言葉を時折耳にします。そういう意味では、仕事はたいへんだったし、あの時と同じようにやれと言われてもできませんが、「良い職場で働くことができていたなぁ」と改めて感じた次第です。
なお、当時の私には足りなかったことが、たくさんありました。ただし、仕事を続けてながら成長するには必須なのに、自分には欠けていたことことに数年前になって、やっと気がついた最大のスキルが「こちら」になります。
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