ミセルチカラの磨き方
情報過多時代のジレンマ:他人の正解に人生を任せるな!
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
若者の「海外留学離れ」が言われて久しいですが、今は若者に向けた「家庭留学」というものがあるのをご存知でしたか?
この「家庭留学」は岐阜県の事業で、応募してきた若者が子育て家庭に1日体験をするというもの。
こども家庭庁の調査による若者が結婚しない理由として上がる「自分が結婚しているイメージができない」というのを払拭するためのようです。
さて、子育て家庭にやってきたのは、結婚を考えている彼女がいるという若者。「普段あまり子供と関わる機会がない」というのは、まぁ分かる。
「夫への不満を言う動画がSNSに上がってくると彼女と結婚したらどうなるのか…」というのは…。
「えっ、そこ?」と思わず声がでた。
「動画で不満をぶちまける人と彼女は同じじゃないのに」と思う反面、ここまで「情報に振り回される」という現実に危機感さえ覚える。だってこれは、若者に限らないわけだし。
家庭留学の若者はこんなことも聞いていました。
「子供がおもちゃを片付けないときは、どうやって怒るんですか?」
なにかにつけて、「どうしたい」ではなく「どうしよう」なんですよね。
「こういう時にはどうしよう」なわけだから、対処策とか、対処方法とか、うまく切り抜けるアドバイスとか、あらかじめ「正解としての情報」を得ておかないといけないということになります。
「備えあれば憂いなし」とは言うものの、「防災訓練かっ!」とつっこみたくなります。(by関西人)
生まれた時からネット環境が整っている世代にとっては、自分が「どうしたいか」なんてことを考えるよりも「どうしようか」の答えを探すことの方が簡単なのかもしれません。指1本ですぐに見つかりますし、AIはもっともらしい立派な答えを教えてくれますから。
情報を得るためにネットを使うこともAIを使うことも、ひとつの「手段」としては何ら否定するところではありませんが、それで得られたものは「自分にとっての最適解ではない」ということを忘れてはいけないと思います。
ずっと言い続けていることですが、自分の最適解は自分の中にしかない。だから自分で出すしかない!
「どうしたい」は「こうしたい」、「どうしよう」は「こうする」にしないと、自分の人生、何かに振り回されて終わったら、もったいないにも程があると思ってしまいます。
例えば、「結婚」に対する「どうしよう」は、そのことだけに留まらず、あらゆることに共通します。
どこまで必要なんでしょう…情報は。
いつまで探し続けるんでしょう…最適解は。
他人の正解が自分の正解にはならないのだから、自分が「どうしたい」を感じて、そのために「どうしよう」を考える時間にしないと。そう、私も2025年を前に「どうしたい」をしっかり感じて考えていますよ。
それでは、今日も1日お元気で。
★関連する記事は
↓ ↓ ↓
自分の感情に素直になって口にすることは大人になると難しくなる
子供の頃にはできても、大人になるにつれて感情を素直に口にすることが難しくなります。何も感じていない人なんていないはず。自分の感情や思考の癖に向き合って声にしていきましょう。
ヒーズでは、弊社の日頃の活動内容や基本的な考え方をご理解いただくために、専門コラム「知恵の和ノート」を毎週1回更新しており、その内容等を無料メールマガジンとして、お届けしています。
上記のフォームにご登録いただければ、最新発行分より弊社のメールマガジンをお送りさせていただきます。お気軽にご登録いただければ幸いです。