ミセルチカラの磨き方
やる気が出ないが、やらざるを得ない仕事への3つ処方箋
ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。
- やり方が分からない
- やる時間がない
- やる人がいない
「◯◯をやりましょう」とアドバイスした際、よくいただく回答です。
「やりたくないです」とストレートに言ってもらうと分かりやすいのですが、なかなかそうはいきません。
人は本当にやりたいことであれば
- やり方が分からない→やり方を調べる
- やる時間がない →やる時間を作る
- やる人がいない →自分でやる
のが普通。
このため、行動変容を促したいのであれば、「本人がやりたくて、価値の向上につながる」ことを見つけるのが一番効果的です。
しかしながら、仕事の中には「本人はあまりやりたくないけれど、価値の向上につながる」ことがあります。
例えば、利益の見える化のプロセスでは「資金繰り表を作ること」は価値の高いことですが、必ずしもご本人がやりたいことであるとは限りません。
この点、やりたくない場合にはお金を投資することで、
- やり方が分からない
- やる時間がない
- やる人がいない
という問題を解決することができます。
実際、あるクライアントさんでは顧問税理士の先生に毎月の顧問料に加えて追加の費用をお支払することで資金繰り表を作成されています。
一方、追加の費用を払うことが難しいとか、依頼できる適当な人が見つからない場合に、経営者が「本当はあまりやりたくないけれど、やらざるを得ない」ことがあります。
そのような場合、私の方では資金繰り表の作り方をお伝えした上で、アドバイスしていることが3つあります。
それは
- やる時間を決める
- 質問する時間を作る
- 最初は時間をかける
です。
1.やる時間を決める
「毎週月曜日の午前中には資金繰り表をアップデートする」といったように、やる気に頼らずやる時間帯を決めることが肝要です。
嫌なことややりたくないことはついつい後回しにしがち。やる気が起こるのを待つのは禁物です。
2.質問する時間を作る
やる時間を決めてやり始めても、苦手なことややりたくないことは、一旦疑問点が出てきたりすると、つまづいてしまいます。
その際、しかるべき人に必ず質問してそのまま放置しないことがポイントになります。ちょっとした疑問であっても、できる限り早く解消することで、進捗は確実に早まります。
3.最初は時間をかける
たとえ疑問が解消しても、今までやったことのない仕事や、やる気の出ない仕事はどうしても時間がかかります。
コスパに加えてタイパが盛んに言われる中、「こんなことに時間をかけていて良いのか」という思いが出てくるかもしれません。
しかしながら、あえて時間をかけることの意味はあります。
一つは自分なりに創意工夫して効率化しようとすることで、自らのスキルアップにつながること。
そして、もう一つは、「やはりこれは自分がやることではない」という判断ができて、お金を投資して誰かに依頼するなり、社員に教えて自分の代わりにやってもらうなりという次の行動につながることです。
人が本領を発揮できるのは、やはり
- 本人がやりたいこと
- 価値の向上につながること
の二つの条件が揃った時です。
人数が限られている会社の場合「これをやればもっと会社の価値が上がるのに」ということになかなか取り組めないケースがあります。その場合、やる気うんぬんの問題はいったん脇に置いて、やるべきことをやる座組みを作ることが求められます。
最終的にアウトソーシングを使うにせよ、社員を一から教育してやってもらうにせよ、その順番ややり方は会社によって違います。
ただし、どのようなことであれ、
- やる時間を決める
- 質問する時間を作る
- 最初は時間をかける
のは同じです。
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