ミセルチカラの磨き方
経営者のライナスの毛布、手放す覚悟ありますか?
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
クリスマスも終わりました。
みなさんはどんなクリスマスを過ごされましたか?
私は母のホームのクリスマスパーティーへ急遽参加してクリスマスソングを歌ってきました♪
サンタからのプレゼントを楽しみにしていた頃もあったと思いますが、今、おもちゃ市場は売上拡大中だそう。
少子化なのにおもちゃ市場は活況?
今おもちゃ市場を支えているのは「キダルト」と呼ばれる人達です。
「キダルト」は子供(kid)と大人(adult)の合成語。大人になっても子供の心を持ち続けている状態をいうらしいです。
子供の頃は買ってもらえなかった自分の欲しいものは大人になった今は買えるということで、特にコロナ禍以降は「大人買い」が増えているよう。
中でも、「ぬいぐるみ」は売れているそうです。
お出かけには連れていくし、観光地で撮影したぬいぐるみの写真は、もちろんSNSに。ぬいぐるみの保育園というのもあるようで、1日の保育料8800円は、決して安くはないと思いますが、予約でいっぱいだそうです。
ぬいぐるみ愛好者のテレビインタビューでは「仕事の悩みや昇進の不安を和らげてくれる」と30代男性が答えていました。
これって、いわゆる「ライナスの毛布」です。特定のアイテムを持っていることによって精神的な安心感を保てるというものと同じなんですね。
「安心感」というのは、人が最初に満たしたい欲求ですから、安心感を保つというのは必要なことは分かります。そして、その安心感を保つ手段が「モノ」ということも。
そのこと自体に良い悪いはないと思いますが、「モノ」以外にも安心感を得る手段は欲しいところです。
その唯一の「モノ」が無くなってしまったときに不安しか残らないとなってしまっては元も子もない!
そう考えると、悩みや不安を和らげる術を自分でつけておくことが何よりではないかと思うわけです。
形として目に見えて触れるぬいぐるみではないけれど、自分の中にある感情や思考の正体。安心も得られるし、その先の行動までつなげるにはこれしかありません。
だって、悩みの根本的理由や不安の正体が分かるだけで「モノ」に頼り過ぎなくても大丈夫なことが分りますから。
「ぬいぐるみ無しではいられない」という人の集まりでは、お互いの悩みを話し合って、分かり合って楽しそうだったので、ぬいぐるみが好きなのは良いとして、経営者だったら困るなぁ…と思ってしまいました。
経営者として考えたら、自己認識力が足りないことにもなりますし、セルフプロデュースもまったくできていないということになりますし。
経営者なら、まず自分自身の「ライナスの毛布」を見つめ直すことです。
それが「ぬいぐるみ」であろうと「データ」であろうと、「過去の成功体験」であろうと、そこに頼りすぎている自分に気づくことがスタートになります。
外部のモノではなく、揺るがない自己認識と行動を生む心の力こそが経営者の最大の武器。ぬいぐるみを手放せる日が来たときこそ、新しい突破口が待っているのかもしれません。
私がお届けする2024年のブログは今日で最後です。今年もお読みいただきありがとうございました!
2025年へのカウントダウンが始まって何とも慌ただしいことですが、皆さまお元気に良いお年をお迎えください。
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