ミセルチカラの磨き方

2024/06/07

「誰か良い人が見つかれば」という人に依存する発想はもはや時代遅れ

カテゴリー :マネジメント

ヒーズ株式会社の岩井徹朗です。

「誰か良い人が見つかれば」という発想はもはや時代遅れ
先日打ち合わせの前にちょっと早めのランチを食べるため、「びっくりドンキー」に行きました。

「いらっしゃいませ、お好きなお席へどうぞ」と案内された後、メニューを見て「今日は時間も限られているし、これかなぁ」と、セットメニューを食べることにしました。


注文は席に設置してあるタブレットで。

しばらくすると、「食事と一緒に」で頼んだドリンクが運ばれてきました。

でも、運んできたのは店員さんではなく、配膳用のロボット。ドリンクを手に取って、完了ボタンを押すと、ロボットはすごすごと帰って行きます。


そして、ドリンクを飲みながらしばらく待っていると、メインの料理と伝票を持ってロボットがまたやってきました。

サクッと食べ終えて、伝票を持って受付付近に行くと、そこには誰もおらず、「お会計はこちらで」という看板が目に入ってきます。

看板の矢印の先には自動精算機があり、伝票のバーコードをかざしてお金を払ってお店を出ました。


これまでも

・注文はタブレットで

・配膳はロボットで

・会計は自動精算機で

というお店にはそれぞれ入ったことがありました。

けれども、3つともすべて機械化されていたのは今回が初めて。結局、お店に入ってから出るまでの間で店員さんを見かけたのは、最初の「いらっしゃいませ」の時だけでした。


タブレットでの注文はお店によって、メニューや操作方法が違います。

このため、慣れないうちは少し戸惑うかもしれません。けれども、配膳ロボットは正確に場所を特定して、正しい料理を運んでくるし、不機嫌そうな顔を見せることはありません。

また、最後の精算も現金でもキャッシュレスでも、対応可能なので、まったく問題なし。

人手不足に対応するためには今後もこのようにほぼ機械化された接客をするお店が増えてくるのではと感じた次第です。


びっくりドンキーのようなファミリーレストランは従来からマニュアルを整備して、アルバイト社員でもすぐに戦力化できるよう取り組んできた経緯があります。したがって、人手に頼っていた業務を機械化することは、比較的取り組みやすかったかもしれません。

一方で、一般的な事業会社の場合。

そこまでベースとなる取り組みを行っていないために

人手が足りない
 ↓
仕事が滞る
 ↓
人を増やしたいが、なかなか採用できない

という悪循環に陥る可能性があります。


特殊な技術やスキルが必要な仕事であれば、担う人を育てるまでにどうしても一定の時間がかかります。

一方で、経理や総務など管理部門系の仕事は経験のある人がやるに越したことはありませんが、たとえ経験がなくても、すぐにできるようにすることは、それほど難しいことではありません。

けれども、会社によっては「昔からこのやり方でやっています」「ウチは他さんとは違うので」というように、属人的な仕事に留まっていることがあります。


人はたとえ効率が悪くても、今まで自分がやってきたやり方を変えることには抵抗感があります。

しかしながら、出生率が1.20と過去最低を更新し、人口減に拍車がかかっている中、「誰か良い人が見つかれば」という発想はもはや捨てなければなりません


もちろん、機械化したり、新たなシステムを導入したりするにはお金がかかります。一方、人手が足りないから、頑張って営業して契約を取っても、その仕事を対応することができない状況だと事業は先細りします。

すぐに設備投資することは難しくても仕事を見える化して

・誰が

・何を

・どうする

をハッキリさせることで、次善の対策を打てます。人手不足は知恵を足して乗り切りましょう。


なお、先月より新たに

  • 利益の見える化
  • 仕事の見える化
  • 人の見える化

に関する「座組み度チェック」を始めました。
↓   ↓   ↓

会社経営は人づくり。

しかしながら、そこに至るには一定のプロセスが必要です。まずは利益を把握してお金を見える化し、提供する価値を言語化して仕事を見える化する。そして、その提供する価値に共感する人が自然と成長していく座組みができたら、やりたいことがより早く、より確実にできるようになります。

動画では合計15の質問をしています。ぜひ、チェックをしながらご覧ください。

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