ミセルチカラの磨き方
なぜ世代を超えたヒット曲が最近は生まれないんだろう?
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
コロナ禍を乗り切る手段として、「オンラインの生配信」が定着しました。
自宅に居ながら生配信でライブを気軽に楽しめるようになったことは、「コロナ遺産」としては歓迎しています。先日も友人が出演するコンサートの生ライブを楽しむことができました。
そ
のコンサートの出演シンガーの中に70年代、80年代の洋楽を歌う方がいました。世代的にはどの曲もお馴染みの曲ばかりです。
・曲のタイトル
・歌っている歌手の名前
・歌のメロディ
ちょっと聞いただけで、すべてがつながって思い出せます。
自分自身が最近の洋楽に疎いということを加味しても幅広い年代の人がすぐわかるという曲は少ない…と言うか、「ないんじゃない?」と思ったり。
今は情報も多いし、ともかく移り変わりが激しい時代。
音楽も前奏や間奏の長い曲は好まれないし曲のサビだけでもいいそうだから「世代を超えた大ヒット曲」が生まれないのも当然か…と思ったり。
でも、今70年代、80年代のJPOPが世界的に指示されているのはどういうことかな…と思ったり。
70年代には今ほどいろんなメディアはありません。歌はテレビやラジオという限られたメディアを通して幅広い層に繰り返し聴かれてその曲が浸透していきました。
現代はストリーミングサービスが当たり前。新曲が短いサイクルで大量にリリースされますから、耳に残る時間も短いのかもしれません。
そう考えると70年代は、繰り返し聴くことで記憶に深く刻まれたとも言えます。現代ではアルゴリズムによって個別化されたプレイリストなんていうものがありますから、多くの人が同じ曲を共有して聴く機会は少ないかも。
そして、その曲を一瞬で思い出せる要因の大きなひとつは70年代のヒット曲は、シンプルで覚えやすいということ。メロディはもちろん歌詞もシンプル。
それに比べると最近の音楽は複雑です。リズムやサウンドを重視というのか、昔ながらのメロディ主体の楽曲とは印象が違います。まぁ、聴く人の好みも多様化しているのでしょうが。
「なぜ世代を超えたヒット曲が生まれないんだろう?」という素朴な疑問を出発点にこうやって比較して考えてみると、ビジネスにも通じるポイントが見えてきます。
- ・曲のタイトル→商品やサービス
- ・歌っている歌手の名前→提供している人や会社
- ・歌のメロディ→商品やサービスの内容
こう考えると同じです。
70年代と現代のどちらが良いかということではなく、色々な角度からの考え方や捉え方が必要ということです。
例えば、リスナー(お客さん)側に立ってみると、
・ライフスタイルの変化によって聴き方に違いがある
・多種多様な選択肢によって扱われ方に違いがある
・情報量の増加によって集中度に違いがある
ということも見えてきます。
一目見ただけでわかる、一回聞いただけでわかる大ヒット商品を作りましょうということではなく、
- ・商品やサービス
- ・提供している人や会社
- ・商品やサービスの内容
頭の中でこの3つがつながった形で思い出してもらうというのは目指したいところです。
だからこそ、マーケティングだ!ブランディングだ!って力を入れるわけなんですけれどね。
どんなことでも考え方や捉え方を変えるだけでビジネスのヒントになります。私はそうやって考えることが大好きです!
それでは、今日も1日お元気で。
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