ミセルチカラの磨き方
機能価値だけで感情価値のない商品なんて売れない
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
間もなく梅雨となれば、梅雨時前の晴れ間はとっても貴重。
しかし…この貴重な晴れ間に窓を開けられず、洗濯物も外干しできずという生活が始まっています。
そう、我が家の住む建物の「大規模修繕工事」が始まったからです。トンテン、カンテンと足場を組む大きな音がしています。
マンションなら1棟に全ての世帯が居住していますが、いろんなタイプの低層階の建物に100世帯以上が居住しているタイプなので一筋縄ではいきません。
この「大規模修繕」に我が家は役員として携わっています。
築年数が経ってくれば手直し個所もいろいろ出てきますし、この時とばかりに、自分勝手な言い分を通したい人もます。居住者それぞれの希望と修繕の予算との兼ね合いもなかなかに大きな問題というわけです。
この「大規模修繕」をひとつの事業と考えると、本質的な問題がいろいろと見えてきます。
・高齢化問題
・「ザ・昭和」の凝り固まった考え方での推進
・YESマンで固めたゴーイングマイウェイ組織
・女性率の低さ
・機能価値だけで考える偏り
それぞれに語りたいところではありますが、「機能価値だけで考えてはいけない」と、いつもクライアントさんに申し上げている私としてはかなり気になるのが5つめ。
手入れの簡単さや予算という機能価値だけで景観ぶち壊し、建物の価値まで下げてしまいそうな修繕を既定路線で進めようとしていることには納得がいきません。
家は機能的であるに越したことはありませんが、それぞれが住む家には「暮らし」があるわけですから、感情価値を無視するわけにはいかないのです。
しかし…これを理解してもらうこともなかなかにハード。
高品質、高性能を追求してきた機能価値重視の時代を引っ張ってきた世代が役員を担っていますから。
「こんなもんでいいだろう」「これで文句は言われないだろう」という考え方や対処の仕方は、まさに今問題になっている自動車業界のデータ改ざんと本質的には同じだと思ってしまいます。
緑豊かなこの場所を未来の世代につなぐことを思えば、景観ぶち壊しの改修なんてあり得ないと思いますけれど、会社と違って明確なビジョンとかありませんしね…。
クライアントさんだったら、ビジョンにしっかり紐づいた目的を言語化しますし、もちろん機能価値も感情価値も明確にします。
「機能価値だけで感情価値のない商品やサービスなんて売れない」ってハッキリ言います。さらにさらに社会的価値だって考え抜きます。
これ、絶対に必要なことなんです!
仕事の目を通して見ることでいろんなことが見えてきます。
そして、感情の分析の専門家としては、人間模様もよく分かります。
まぁ、住民同士であるがゆえの難しさが壁になることを思うと、ある意味「大規模修繕事業」だったら楽かもしれませんね。
自分自身の「大規模修繕」ならぬ、大改革にトライするなら「こちら」!
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トンテン、カンテンの音をBGMに…今日も1日お元気で。
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