ミセルチカラの磨き方
人によって心が駆り立てられるポイントは違う
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
先日見たニュースのタイトルがおもしろかったんです。
「令和の人間洗濯機」
「人間洗濯機」なるものは、1970年の万博で話題になったもので、超音波で発生させた泡で体の汚れを落とすという代物。「令和の人間洗濯機」はその発想を受け継いでいるそうです。
当時としては画期的なものだったに違いありませんから、開発会社社長は少年の頃に万博で見たものに衝撃を受けたそうです。
1970年当時神戸に住んでいた子供の私は、もちろん万博に行きました。
夫も子供の頃は大阪に住んでいたので、何度も行ったと言っていますが、二人とも「人間洗濯機」の記憶はありません。
「確か残してあったはず…」と思い出して引っ張り出したのは1970年万博の「ハイライトアルバム」という写真集です。
「人間洗濯機」は「サンヨー館」で展示されていたというので、そのページをめくってみましたが、残念ながらその写真はありませんでした。
ただ、そこに書いてあった解説には驚きが!
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サンヨー館 《テーマ》日本の心
私たち人間にエレクトロニクスが約束してくれる未来の生活を
目のあたりに見せてくれるのはサンヨー館だ。
近い未来の私たちは健康カプセルで睡眠をとり、くつろぎ、
テレビ電話で仕事の打ち合わせをし、
疲れたときには「人間洗たく機」で心身を休めるのである。
しかし便利な未来の生活も、“日本の心・人間の心”を
再びとりもどすためのものなのだ。 (原文のまま)
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今から54年前に、こんなことを考えて発想している人たちがいて形にしていたんですね。
当時は「エレクトロニクス」と言っていたものが今なら「IT」や「AI」ということになるのでしょうが、54年後の未来はその通りになっています。
万博で「人間洗濯機」に心が駆り立てられた少年は、これが人生を左右するディープインパクトになって令和の時代に「人間洗濯機」を開発。
同じ万博の「人間洗濯機」をまったく覚えていない夫と私は心が動かなかったということですから、後の人生には何の影響も与えなかったということになります。
同じものを見たり、同じことを体験したとしても、人によって心が駆り立てられるポイントが違うことは本当におもしろいと思ってしまいます。
解説に記されていた「便利な未来の生活も、“日本の心・人間の心”を再びとりもどすためのもの」というのは今の私は「自分を整える」ということなのだと理解しています。
「そうそう、だからセルフプロデュースなんだよね~」と勝手に納得。ただ「便利」ってことに振り回されてはいけないから。
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おもしろいニュースから懐かしい万博を思い出してなんだかちょっとうれしくなりました。
今日も1日、お元気で。
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