ミセルチカラの磨き方
「楽しむ」ではなく「愉しむ」:想いを込めた言葉は人の感情や考え方、行動までも変えてしまう
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
メジャーリーグはいよいよワールドシリーズが始まりますね。
大谷選手の活躍にドキドキ、ワクワクしたいところです。
そして日本のプロ野球も日本シリーズが土曜日からスタート。
パ・リーグはレギュラーシーズン1位のソフトバンク。セ・リーグはレギュラーシーズン3位から日本シリーズ進出を決めたDNA。
勝ち上がったDNAは、実に7年ぶりの日本シリーズだそうですよ。
私の今日の注目は、日本シリーズ進出をかけてソフトバンクと戦った新庄監督率いる日本ハムです。
新庄監督と言えば、超ド派手な出で立ちやパフォーマンスに目を向けがちですが、レギュラーシーズン2年連続最下位から、今年は2位に大躍進させました。きっとこの3年間、いろいろなことを積み上げてきた結果なのだろうと想像できます。
その中に「チームに浸透した言葉」というものがあったそう。
新庄監督が選手に言い続けたのは「愉しむ」ということ。
「楽しむ」ではなく「愉しむ」です。
「え~っ!新庄~!一緒やん!」と新庄監督とハイタッチしているような心の叫び!
そう、私もよく言っています。
「楽しい」と「愉しい」の違いを理解した上で、あえての「愉しい」を使いたいわけです。
違いを簡単に言うならこうです。
- 楽しい:既に存在するものや与えられたもので得られる
- 愉しい:自分自身の気持ちや想いから生まれることで得られる
「秋になって紅葉狩りに行くのは楽しい」のように、ある状態や持続的な行為によって快く気持ちが満たされるというときに使われるのが「楽しい」です。
一方「愉しい」は、既にあるものに対してではなく、自分の気持ち、意識、考え方、捉え方で感じる意味合いが強いわけです。
プロ野球選手として、ひとつひとつのプレーを自分で感じて自分で考えるということからすれば、ただ「楽しむ」ではなく、やっぱり「愉しむ」なのだと思うんですよね。
新庄監督はどれだけ繰り返しこの「愉しむ」を選手たちに伝えたのか?
その答えは、日本ハム選手会長の松本選手の言葉にあると思います。
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愉しむという言葉が、すごくチームに浸透している。
言葉としては簡単かもしれないけど、プロ野球選手として目の前の一瞬のプレーを本気で心から愉しむことで、いい結果につながった。
「愉しむ」という言葉を僕はすごく重くとらえている。
それを体現するのが、プロ野球選手として大事なことだと、改めて感じた。
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指揮官が発した言葉がチーム内に自然と浸透するのは会社でも目指したいところです。
ビジョンであっても、ミッションであっても、会社のスタンスであっても、行動指針であっても、社員に浸透して仕事につながらないと意味がありません。浸透するどころか、忘れてしまうということもあるんですから。
日本ハムの選手たちはSNSの発信にも、あえて「愉しむ」という表現を使うようになったそうですよ。
想いを込めた言葉というのは、人の感情や考え方、行動までも変えてしまうのです。
言葉の持つ力ってすごいし、めちゃくちゃかっこいい!
…と熱くなるコトノハ職人です。
「愉しむ」を日本シリーズで見たかったですけれど、指揮官としての新庄監督になんだかとっても親近感を覚えてしまったのでした。
では、今日も1日お元気で。
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どんな職業、どんな立場であったとしても、自分の力で「愉しい」にすることはできます。
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