ミセルチカラの磨き方
「こうなりたい」と「だからこうする」があってこそ美の基準になる
心意気を形にするコトノハ職人、岩井洋美です。
10月に入ったというのにまだ30度越えの日があるなんて「四季がある国」ではなくなってしまったようですね。
秋が短くなったとしても、「秋は行楽シーズン」です。おススメの場所として「神奈川県真鶴町」を紹介する特集を見ました。
訪れる人に「初めて来たのに懐かしいかんじがする」と言わしめる真鶴町はとっても素敵な場所として紹介されていましたけれど、私が「なんて素晴らしいのっ!」とすご~く、すご~く感動したのは真鶴町にある「美の基準」というものです。
「まちづくり」という観点からできている「美の基準」は場所・格づけ・尺度・調和・材料・装飾と芸術・コミュニティ・眺めという8つの項目から出来ています。
景観を守るだけでなく、これまでの歴史やそこに住む人々とつながっているまちづくりの「こうしたい」がその基準にあります。
8つの項目はさらに「キーワード」というもので細分化され、それがキーワードであることの「前提条件」があります。
そして、「解決策」とそれに伴う「課題」まで明記されているんです。
そのひとつひとつをご紹介したいくらいの気持をひとまず押さえて…。
1980年代後半、リゾートホテルやマンションの建設が盛んになり、真鶴町のある半島の豊かな森が切り拓かれていったそう。
「このままでは壊されてしまう」という危機感を持った住民が立ち上がり、いろいろな仕組みを整えていったにもかかわらず、開発を食い止められない。
そこで気づいたそうです。
「大事な視点が欠けていた」ということに。「大事な視点」とは、「どういう町をつくるのか」という視点です。
そこから「美の基準」というまちづくりにつながっていくというわけです。
ざっと簡単に言ってしまいましたけれど、様々な問題をクリアしながら何年もかけて取り組まれてのことですが、これは「まちづくり」だけのことではありません。
この「美の基準」という考え方、同じではありませんか?
自分自身の基準、会社経営の基準と。
「共通点」ということで、あれもこれも言いたくなるところですが、一番言いたいことは、基準は「こうなりたい」が無しには成立しないということ。
「こうなりたい」という目指す姿と「だからこうする」という具体的な行動が「基準」とつながっていないと、基準でも何でもなくなるわけです。
ただバラバラにいろいろなことが点在するだけでは「基準がある」とは言わないし、意味が無い!
そして、つながりのある「確かな基準」によって、多くの共感を呼ぶことになるということも見逃せません。
真鶴町ではこの「美の基準」に共感した人たちが全国から移住してきているそうですよ。「美の基準」がそこここに根付いているからこその「住んでみたくなる」にも納得します。
自分自身であれ、会社であれ、シンプルに「こうなりたい➾だからこうする」とはっきり言葉にして言えますか?
「美の基準」はとても分かりやすく言語化されていますし、言語化をすることの意味もよく分かると思います。
真鶴町のHPでも見られますし、実際に行くと立派な本になっているものを購入できるようですよ。(私はこの本を欲しいと思っています!)
あなたにとっての「美の基準」について考えてみるのを私はおススメしたいです。
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